仕事&マネー 「一生独身かも……」35歳シングル女性、新築マンション購入の落とし穴

⬛毎月の家賃負担が重荷で売却へ

ところで、A子さんが買った物件も新築マンションでした。週末は自宅で過ごすことが多いA子さんは、郊外の駅から離れた広めの新築マンションを購入したそうです。

ところが、先ほどの「シングル女性が家を買うと彼氏ができる」の法則にA子さんもあてはまり、マンションを購入して半年後に彼氏ができました。そして、おつきあいも順調に進み、頻繁に会うようになったので、いっそのこと一緒に住もうと、A子さんは彼氏の家に引っ越すことを決めたそうです。

そこで、お荷物になってしまったのが、A子さんが購入した新築マンション。彼の家に引っ越すのを機に、賃貸の募集をしたそうですが、駅から遠く人気エリアから外れていたため、賃貸がなかなかつきませんでした。A子さんは、彼と幸せな同棲生活を始めたものの、自分のマンションのローンを払うことに……。幸せ気分も半減してしまったそう。

そこで、私が故意にしている不動産会社に相談してみたところ、「しばらく賃貸はつかないだろう、ついたとしても、現在A子さんが支払っている毎月のローンの金額よりは数万円下回る家賃になるだろう」とのことでした。

様々な視点から総合的に判断して、物件は売却することにしました。残念なことに、ローンの残債金額を上回る金額では売れませんでしたが、残ってしまったローンの分は、A子さんの貯金から返済し、ローンは清算しました。

⬛︎︎家を買うときには、資産価値の高い物件を買おう!

今回のA子さんの事例の教訓は、シングル女性が家を買うときには、突然のライフプランの変更や将来、老人ホームに入るなど、様々な可能性にも対応できるように、いざとなったら、人に貸せる、売却できることを考えておくことが大切ということ。

マンションを購入するときには、人口が増えているエリアで安定した賃貸需要があるか、駅から3分〜5分以内か、将来性もあり、利便性も高いかなど、物件の資産価値が高いかどうか、よく考えてから買うようにしましょう。

新築マンションのHPやチラシの派手な宣伝文章は、「マンションポエム」とも呼ばれているそう。販売価格にはそれらのコストも入っています。

賢人のまとめ

シングル女性がマンションを購入するときには、将来のライフプランの変化も見越して、「人に貸せる」「人に売れる」資産価値の高い物件を購入することが大切!新築物件はプレミアム価格がのっているので要注意!

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賢人プロフィール

マネーの賢人高山一惠

ファイナンシャル・プランナー(CFP)/(株)Money&You取締役。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、株式会社Money&Youの取締役へ就任。お金の総合相談サイト『FP Cafe』や女性向けマネーメディア「Mocha」を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書は『やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)、『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(河出書房新社)、『パートナーに左右されない自分軸足マネープラン』(日本法令)など多数。株式会社Money&You:https://moneyandyou.jp/ FP Cafe:https://fpcafe.jp/ Mocha:https://fpcafe.jp/mocha   マネラジ。:https://fpcafe.jp/mocha/features/radio     Money&You TV:https://fpcafe.jp/mocha/features/mytv