⬛︎公的保険でカバーできない部分を民間保険で補う
では、民間の保険に加入する必要はないのでは?と思う人も少なくないと思いますが、気をつけなくてはいけないのは「健康保険適用外」の費用。健康保険が使えない費用については全額自己負担になります。
代表的なのは差額ベッド代。入院患者の約半数が差額ベッド代を負担する部屋に入院しているというデータも。その他に、健康保険が使えない「先進医療」などの治療を受けようとすると、数百万円単位でお金がかかります。
民間の保険は、こうした公的保険ではカバーされない部分について考え、それに備えるイメージで入るとよいでしょう。
ちなみに、医療保険に入るときのポイントは、
・1日いくらもらえるか?(会社員なら保障日額5000円が目安)・保障はいつからいつまで続くか?(免責期間1日目から?5日目から?入院限度日数60日、120日、360日)など
・何歳まで保障してもらえるか?(保障期間10年、60歳まで、一生など)・保険料をいつまで払うか?(払込期間10年、60歳まで、一生など)
・どんな病気が手厚く保障されるか?(特約 女性疾病、がん、脳梗塞、心筋梗塞、先進医療など)のポイントをチェックしてみましょう。
⬛︎時代のニーズに合った保障内容かどうかを確認して加入する
そして、時代のニーズにあった保障内容かどうかを確認して加入することも大切です。例えば、10年前に発売されている医療保険は、入院5日目から支給されるタイプが多いのですが、今の時代、ちょっとした病気なら4日以内の入院も多く、手術しても日帰り入院という場合も珍しくありません。この時代に、5日目から支給される保険に入っていても、結局は保険をもらえない状態で退院してしまう可能性大。
また、一昔前は、病気は入院して治すのが主流でしたが、今は、多くの人が病気になっても通院しながら治療しています。通院して治療を受けることが主流になってきていることを考えると、通院で保険が給付される特約をつけておいた方が活用度は高いというわけです。
保険は、さまざまな種類があり、保障内容もイマイチよくわからないという人も多いかもしれませんが、加入する時に、内容を理解しないまま加入するのはNGです。保険に加入するときには、少なくとも「今その保険がないと困るのか」「いつまで必要なのか」「いくら必要なのか」などを確認して加入しましょう。
そして、あれもこれもと勧められるままに保険に入ってしまうとあっという間に高額な保険料を支払うことになってしまいます。ライフスタイルや家族構成などによって適切な保険は違うので、優先順位を考えて加入するようにしましょう。

その保険、今のあなたに必要な条件を満たしてる?Too Muchになっていない?