仕事&マネー 【貧困女子】このままでは実家と共倒れ……「真面目ないい子」が親子で婚活に精を出す理由~その2~

「私、手芸が好きで、刺繍、編み物、デコパージュなどはそこそこの腕前だと思うのですが、そんな地味な趣味、全く評価されないんです。高収入の男性の趣味欄には、テニス、ゴルフ、ダイビングなどがあり、そこから話を広げなくてはいけない。そこで私も始めることにしたのですが、もともと運動が苦手なので続きませんでした」

両親は、親婚活に出かけても、男性と思うようにプロフィールが交換できず、1~2枚を持ち帰ってくるのみでした。

「34歳って、ホントに婚活市場では価値がないんです。これは後で知ったのですが、婚活業界には“区切りの年”というのがあって、女性は32歳、男性は40歳だそうです。それより上になると結婚しにくくなるみたい」

そんな現実があっても、両親は花乃子さんのために、少しでも条件がいい男性との縁をつなごうとします。両親が考える条件とは、年収が高いことと、持ち家に住んでいること。おそらく、自分たちがこの世を去った後、娘の生活の世話を引き受けてくれる男性を探していたのではないでしょうか。

「年収が高い男性は、50代に近い人ばかり。7人に会いましたが、すべて向こうから断られました。一番悔しかったのは、48歳の会社員の男性です。親がせっかく持ち帰ってきてくれたから会いに行くと、プロフィール写真とは全く違う、頭がはげて、えんじ色のカーディガンに背広を合わせているおじいさんみたいな人が待っていました。そして、あいさつもそこそこに、『あなたは僕の子供を産めると証明できますか』と聞いてきたんです。こんな人と結婚して、子供を作るのかと思うと、気持ち悪くなって帰ってきたんです」

すると、花乃子さんが帰る前に、先方の親からお断りの電話がかかってきたといいます。

「マナー的にどうかと思うんです。私は夜まで待って、こっちから断ろうと思っていたのに、先を越されてしまった。断りの電話がかかってくるたびに親が落胆するので、私も切なくなって……。ぶっちゃけますと、この4年間の婚活で、200万円くらい使ってしまい、今でも100万円くらいの借金を返しています」

実家の事業は先細りで、郊外にある自宅兼会社の不動産を処分してもお金になるかわからない。家はバブルの時に立て替えてしまった鉄筋コンクリート素材なので、解体にも莫大な費用がかかり、まだローンの返済も終わっていません。それに、処分してしまっては、自分たちの住むところもなくなります。

「だから結婚して、親を安心させてあげたいし、できればラクをさせてあげたい。だから4年間、婚活を頑張ってみたのですが、全然だめでした。これから私たちはどうなるのか……。今年から兄夫婦の子供が、私立高校に進学するので、仕送りをやめたいという話が出たんです。お金の問題もあって、兄嫁は私たちを嫌っています。両親はこれまで、孫にも満足に会わせてもらえない。これからどうするのか考えると、やはり怖いです」

結婚運を上げるために、母とともに一時期は神社巡りをしていた。

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