仕事&マネー 【貧困女子】消費税10%って死ぬ……高学歴派遣社員の”逃げ癖”と苦難~その2~

彼との生活費のほとんどを出していた美子さん。

「これだけ愛してくれる人はいないと思っていましたから。結局、200万円くらいの借金がありました。その程度のお金で済んだのは、私の社会的信用がなくて、お金が借りられなかったことと、あとは、2年前に亡くなった祖母から、お小遣いをもらっていたから。遊びに行くと、5万円、10万円とお金をくれるんです。たった一人の孫だし、両親の不仲、私の苦しみもみんなわかってくれていた。それなのに、私はさんざんお金だけもらって、何も恩返ししていないんです」

美子さんが考える「恩返し」とは、結婚と出産。

「それこそが女の幸せじゃないですか。もう38歳で、今から結婚するなんて無理。この前、女性が無料のマッチングアプリに登録してみたんです。そしたら、ありえないくらいのメッセージが来て、驚きました。あれは感動しましたよ。でも1通1通のメッセージを読むと、かなり上から目線でげんなり。それから、相手のプロフィールを見ると、50代の超太ったオジサンとか、頭がかなり寂しくなっている、私よりも年収が低いであろう人しかいない。結局、そういう誰も結婚相手として選ばない男性が、『こいつなら、まあいいか』ってメッセージを送ってくるんですよ。みんな私なんかにお金を使いたくないから、すぐにLINEを聞いてくる」

初めての婚活は1日にして終了。

「そのあと、同棲していた彼に勧められて登録し、7年以上放置していたFacebookを開いたんです。中学校のときに好きだった人が、離婚したと聞いたので検索しようと思ったんです。そしたら、真っ先に飛び込んできたのは、私よりもランクが下だった大学の同級生が、キラッキラの結婚をしている投稿」

その女性は、美子さんと同じ年。比較的美人だった美子さんより容姿が劣り、怠惰だから就職活動ではどこも内定がもらえず、第一希望の出版社に内定が決まった美子さんに対し、「いいな~」とまとわりついていました。

「それなのに、アラフォーでそこそこカッコいい金持ちの男と結婚している。ニューヨークとギリシャで2回も挙式して、大きなダイヤが付いた超ハイブランドの指輪をもらっている。しかも、『お腹にはべビがいます~ #べビ待ち』だって。肩書を見ると、IT企業の役員をしている。私は大学卒業後、16年間、何をしていたんだろうと、投稿を見ながら、涙が止まらず、息ができなくなっていました。うつになった時のあの感覚を思い出したのですが、今倒れたら、誰も助けてくれない。死ぬしかない。でもそれでもいいかな……って思うんです」

頑張っても報われない。高すぎるプライドがすべてを邪魔する。大切なのは人間としての底力だと思うと感じている。

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