仕事&マネー 【貧困女子】年収3000万円の元ヤン夫が、うつでクビ……貧困生活とブラック派遣と夫婦の絆~その1~

「夫は専門学校を出てから、友達とアプリゲームの会社を作り、売却。しばらく遊んだ後に、会社を作って売却することを繰り返し、5年前の37歳当時は、IT関連と飲食事業をやっているベンチャー企業の社長に誘われ、そこで働いていたのです」

夫にはカリスマ性があり、アルバイトも含めると部下は300人以上いたそうです。事業計画を立てているときは、声をかけても聞こえないくらい集中し、成果を出すことに全力投球をしていたそう。

「部下にアメとムチを効率的に与え、苛烈なノルマを達成させていました。私は大学で経営学を学んだのですが、その手腕はすごかった。しかも自分はさらにその2倍のノルマを達成する。化け物みたいに仕事ができるから、執行役員からすぐに子会社の社長になりました」

夫をかわいがっていたのは親会社の社長。2人は元ヤンキー同士で、一心同体で仕事をしていました。2人でハワイ旅行に行ったり、バリのリゾートに行ったり、同性愛を疑ったこともあったとか。

「そうではなく、社長は夫だけしか信じられなかったみたいです。20人近くの役員がいたのですが、ノルマを達成しないと、全員の前で罵倒。東大を出た、ある役員は『オマエの学歴など豚に食わせてしまえ』と何度も言われ、自殺未遂をしたそうです。社員も役員もプライドが高い順に辞めていき、元ヤンで専門学校卒の夫が気付けばナンバーツーに。結婚当初は1500万円だった年収も、1年前に辞める時は3000万円になっていました」

朱里さんは結婚1年目に、キャリアを手放します。

「夫は徹夜で帰ってきて、3時間仮眠して、九州に出張する……みたいな生活をしていて、私が会社に行っていると会えないからです。土日もホテル開発の下見で出張など、この5年間、土日も含めて数日しか休んでいなかったんです。ボロボロになりながら、働く夫をケアするのが大変でした」

夫は孤独の中、ハイプレッシャーで仕事をしており、ある日突然、耳が聞こえなくなった。

 

ある日突然、夫の耳が聞こえなくなった。ストレス性難聴とうつ、会社を即クビに……~その2~に続きます。

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