仕事&マネー 【貧困女子】そこそこ美人では夜の仕事も厳しい!?パパ活とバイトで100万円の借金返済するまで~その2~

数年前までは普通の生活をしていたのに、気が付けば貧困と言われる状況になってしまった女性たち。

安田紀美さん(仮名・34歳・派遣社員)の現在の貯金はゼロ。なぜなら、100万円の借金を清算したばかりだから。借金の原因と、どのように返済したかを伺いました。

その1はこちら

100万円の借金があり、そのうちの20万円分は多重債務になっている。それなのに、28歳の時に正社員待遇だったにも関わらず、会社を辞めた紀美さん。

「まだ20代だから夜の仕事ができると思ったんです。あれって最低でも時給が4000円とか、8000円とか言われている。会社を辞め、ちょっとゆっくりし、昼頃から何かのバイトをして働いたお金で生活して、夜の仕事で借金を返済しようと思ったんです」

紀美さんはスカウトにも声をかけられていました。

「新宿や渋谷を歩いていると、絶対に声をかけられていたのでイケると思い込んでいたんですが、現実は違いました。声をかけられて事務所に行って、希望の時給といくら必要なのかを伝えたら、『それだと顔がもう少し何とかなればいいかも。ちょっと変えてください』と普通に言われたんです」

つまり、美容整形をすすめられたと。

「はい。それまでは、“自前”でイケると思っていたのに、稼ぐには“顔面偏差値”が足りなかった。確かにここ数年の人気キャバ嬢の写真を見ていると、みんなサイボーグのよう。お人形のように目が大きく。鼻が高く、唇の形がくっきりしている。そうならなくては生き残れないんだと思い、美容整形はできないことを伝えたのです」

相手は紳士的だったけれど、残酷な選択肢を突き付けてきました。

「『それでしたら、安田さんは、時給1800円のスナックがよろしいかと』と。それに私がポカーンとしていたら、畳みかけるように『風俗も稼げるお店だと、そこそこの容姿がないと厳しいんです』と言われました。私の容姿とセンス、余計なプライドの高さでは、最高に稼げても時給1800円だという。どうもこういう反応は多いらしく、畳みかけてきました。その時にわかったのは、稼げる仕事には若さと容姿が必要だということです」

紀美さんは時給4000円以上のキャバ嬢にはなれない……目論見が外れるも、スナックで働く道を選んだそう。

「そこで、経理処理関係のことを質問したんです。話を聞いていると、夜の仕事は、私の想像よりもはるかに会社組織化されている。キャバ嬢はいわば“営業兼製造”、トラブル処理などを行なう黒服さんは“営業補佐”、いかにもいい人そうなオーナーは“アメ”係。“ムチ”係は数字にうるさいマネージャー。そして産業医のように営業マンをケアする“付け回し”。スカウトマンは、人事のアウトソーシングでしょうか」

紀美さんが夜で働く目的は、借金の返済。もともと潔癖な性格なので、税金のことも気になったといいます。

「私は大卒だし、ブラック企業でサバイバルしてきた経験があります。会社員時代にわかったのは、ヤバい企業は、従業員に源泉徴収票を出さないということ。10%の源泉徴収をしておきながら、納税していない会社が結構ありました。ペーパーカンパニーを作って、トンズラするというのはザラ。だから、そもそも源泉徴収票が出るかどうかを聞きました。これがあれば、正社員でなくても不動産契約もできます」

すると、相手はポカーンとしていたそう。

「これは出していないな、と思ってとりあえず、そこはお断りしました。会社も辞めてしまったし、それからはもうお尻に火がついたような生活です。時給優先で仕事を選びました。そのときに、家賃・生活費(光熱費・通信費・食費など)・借金返済と3つに分けて考えたのです。家賃の仕事としては、時給1500円の清掃バイトを決め、生活費として時給1200円の弁当屋さんのバイトを決めました。借金返済用のバイトは、飲食店です」

借金返済のためにみじめな生活をしていては病むと直感したから、目的と仕事を分けたのです。

「とにかく自由になりたかったので、1日100円の食費を順守。内容は、卵3個、もやし1袋、パン2枚です。醤油とサラダ油でもやしと卵を炒めたり、弁当屋さんのバイトでもらったブロッコリーの茎や賞味期限切れの牛乳でポタージュを作ったりしていました」

借金を返済して自由になるという目的に向かって進む毎日

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