仕事&マネー 【貧困女子】無職を嘆く母に「ママより先に死ぬから」……アラフォー大卒女子の憂鬱~その2~

数年前までは普通の生活をしていたのに、気が付けば貧困と言われる状況になってしまった女性たち。

新谷美津恵さん(仮名・40歳・無職)は、11か月前に会社を辞めて、現在は埼玉県内の実家で両親から月2万円のお小遣いをもらいながら引きこもり生活をしています。

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美津恵さんは容姿も美しく、体型もスリムです。そして、かなりのプライドの高さが伺えます。実家の「引きこもり」生活をしているとは思えないほどの聡明さが見え隠れします。

働く母に対して口にした「私がママより先に死ぬ」という発言、しかし母は「勝手にしなさい」と言うだけだったことに、無私の愛を求めていた美津恵さんは虚しさを感じます。今、彼女は、実際に働く気力が湧かず、1日中動画配信サイトを見て時間を潰していると言います。

「昼間に外に出ると、近所の人の目につく。それに、自分より勉強ができなかった同級生が、パートや実家の商売を手伝って、働いている。子育てしている様子を見るのも辛い。私は何もしていませんし、子供もいませんから。それを開き直れればいいんですが、そうはいかない。人に会わないように、深夜に行動することが多いんですが、先日深夜のコンビニで店員さんから『みっちゃんじゃね?』とすごく太った茶髪のオバサンから声をかけられた。そしたら、まさかの同級生でした。他に客がいなかったので、立ち話をしたのですが、彼女は酒乱DVの旦那さんと離婚して、3人の子供を1人で育てている。二の腕のやけどの跡を見せてくれて、『旦那にやられたんだ』と。暴力とは遠い世界で生きてきた私は、尾てい骨あたりがゾワゾワしました」

夜中に働いている理由を聞くと、同級生は「子供のため」と即答。

「彼女の長女は高校3年生、次女は高校1年生、長男が小学校6年生とのこと。『末の息子が中学に上がるから、新品の制服を着せたくてさ。姉ちゃんたちはお古をもらって恥ずかしい思いをさせたから。母親失格だよね』と虫歯だらけの歯で笑っている。私からすれば、全然、母親失格じゃない。聞けば、彼女は1日16時間働いているんですよ。それでも県営団地の実家がなければ、生活できないと。子供たちは長女とばあちゃんが面倒を見ているんですって。彼女と話をしていて、『子供達に大卒という選択肢が最初からない』と言うことに驚いた。『うちの子、勉強嫌いだし、金もかかるからね』ってさらっと言うんです。私の母は、女性の権利を確立し、可能性を広げる活動を続けています。母の言いたいことは、これだったんだ……と思いました」

同級生の間で神格化されていることに、苦しさを覚える

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