仕事&マネー 【貧困女子】元外資系OL、新築マンションで借金3000万円~その1~

マンション購入時32歳の今田さんの年収は550万円。稼いでいたけれど、ハワイやパリなど定期的に行く海外旅行、女友達との食べ歩きグルメ、ネイルなどの美容代で給料が消えており、頭金はゼロだった。

「頭金がなくても、当時の家賃とほぼ変わらない月15万円で返済ができる、と言われて安心したんですよ。それに、当時、アメリカ人トレーダーの彼とつきあっていたのですが別れたばっかりで不安になっていたことも大きいです。赤坂のマンションに住み、年収5千万円、プレゼントにフランク ミュラーの『カーベックス』(約200万円)を買ってくれる男は、彼だけでしたね。そんな心の空洞を抱えたら、一生ひとりで生きるのだから家を買えば安心できると、そっちに走ってしまいますよ」

 

 しかし、家を買うということは、諸経費もかかるということ。これを持ち前の楽天性から、“なんとかなる”とスルーしてしまった。誰にも相談せず、持ち家を所有しているという見栄から、購入に向かって暴走してしまった。

 

「頭金がないということは、貯金がないということなんですよ。比較的高給を得ていたのに、貯金がないということは、貯金する才能や資質がないんです。私は好きなモノを買って楽しく生きて、それを人からうらやましがられるのが好きだったんですね。今、こうしてアラフォーになって実家暮らししている現実を受け入れたから、それがわかります」

 

 ちなみに諸経費はどうしたのですか? だいたい物件の一割程度のお金が必要ですよね。

「両親ともにお金がないので、母の妹から300万円借りました。各種書類の印紙代、登記費用、事務手数料、火災保険、税金、引っ越し代、家具代……年間200万円ボーナスが出ていたので、200万円は返済しましたが、あと100万円は残っています。まさか、家を買うのにこんなにお金がかかるなんて、まったく思っていませんでした。ツメの甘さを両親に怒られましたが、そんな親も事業に失敗して、自己破産経験者ですからね。ホント、親子でバカだと思います。お金の教育って大切」

 

 毎月住宅ローンの返済、修繕積立費、管理費、固定資産税……毎月15万円では済まなかった。

「33歳~37歳まで、このマンションに住んでいたのですが、最初は毎日ウハウハでした。友達を読んでパーティしたり、女子会をやったり。同世代の友達に、“すごいね~”“うらやましい!”そう言われることが快感で。でもローン返済が想像以上に大変でした。給料は手取りで38万円くらいだったのですが、住宅ローンの返済15万円に加えて、修繕積立費などで18万円くらい出て行って、手元に20万円しか残らず。もともと飲み歩くのが好きで、派手な生活をしていたので、その習慣はやめられませんよ。

それに、ブランドやセレクトショップに担当の店員さんもいましたから。定期的にお店に行って、何か買っていましたし。ほかにもランチ、タクシー代などであっという間になくなり、足りなくなるとカードで精算。それでもボーナス払いをするなどで乗り切っていました。それにつけても、この住宅ローン返済があと35年間続き、修繕積立費用の負担がガンガン上がっていくと思うと、絶望的な気持ちになっていました」

hinkon

 

 ▶▶▶▶ その2に続く

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