仕事&マネー 【貧困女子】40歳・現在ホームレス…「夜の街」の底辺から見た、コロナ禍の冷酷な現実~その2~

数年前までは普通の生活をしていたのに、気が付けば貧困と言われる状況になってしまった女性たち。

島田美恵さん(仮名・40歳)は現在、住所不定無職。コロナ禍で、勤務していた夜の店の経営者と連絡が取れなくなってしまったとのこと。現在は友人の家や、知人のお店で夜を明かしており、路頭に迷っているといいます。

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4月は一切、仕事がなく、わずかな貯金を食い潰していたそう。

「4月は、ほとんどの店が休業に追い込まれました。働こうにも私は接客業しかしていないから、他の仕事ができない。オーナーに身の振り方を相談すると、『コロナなんて大したことないよ。すぐに元に戻るよ』と明るく言う。その言葉を信じているうちに、状況は悪化して、オーナーと音信不通になってしまったのです」

4月は、ニュースになっていないだけで、周囲の人々の自死の知らせが届いたといいます。

「知人のホストが2人自死しています。30代半ばで頑張っていたけれど、絶望感と生活苦でメンタルがやられたのだと思います。ガチの性産業の女の子も亡くなったと聞きます。心不全と言われましたが、たぶん自死。あとはウチのダンスの振り付けを手伝ってくれていた、ゲイの男の子が自死。ほかにもけっこう自死の話を聞いています。3~5月にかけては、連日ネガティブなニュースだらけだった。あれは健康な人もメンタルをやられる」

言葉を交わした同業者、知人、客がどんどん追い詰められていく情報が入ってきたそう。

「私も含め、夜職はギリギリで生きている人が多い。この仕事がしたくてこの職業に就いたのではなく、これしかできないからしている人が大多数。私が仲がいいダンサーの子なんて、漢字が読めませんからね。だから日常生活が回らなくなると、その時点で破綻するんですよ」

美恵さんが勤務していたお店のオーナーは音信不通になってしまったけれど、他のお店のオーナーは不動産や介護施設運営の別会社を持っていたり、建築現場に不可欠な施設を供給する会社を持っていたようです。

「そんな、普段は気にも留めないようなことがわかってくる」

母体があるお店で働いていた従業員には、転職先があったのです。

「オーナーの用心棒のようなことをしていた男の子が、介護ミールの宅配員になったという話も聞きました。そういう風にかわいがってもらえるのは、“元ヤンで根性が座っていて、年齢も若い素直でいい奴”なんですよ。私はそのどれでもないですから」

SNSが社会を窮屈にしていく

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