仕事&マネー 【貧困女子】夢のカフェオーナーから、10年間借金地獄生活へ~その1~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、あるときまで順調に人生を進めていたのに、ふとした瞬間から“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちが、なぜそうなってしまったか、そしてその後の人生を追ったレポートです。

 今回、クローズアップしたのは、25歳でカフェオーナーになり、27歳で1000万円の借金を抱え、今も返済し続けている松本優子さん(仮名)。埼玉県の県立中堅校から都内の有名女子大に推薦で進学。新卒で漬物会社に就職し、2年後に退職。カフェを開くも2年でクローズ。現在35歳で朝はお総菜屋、昼は派遣社員、週3でスポーツバーの厨房で働いています。
そもそもなぜそんなに働いているんですか?

「毎月10万円ずつ、10年間返さなくてはいけない借金があるから。これは私がオーナーだった東京・中央区のカフェの開業時とその運営にかかったお金です。開業には両親、兄弟、親戚、当時の恋人……みんなが反対したのに、“その時勤めていた会社がイヤ”という一念のみで暴走してしまったので、もうあきらめて、48歳まで返済しつづけるしかありません。自己破産も考えたのですが、いざ破産申請を考えるとひるんでしまって」

 

 1000万円借金って、個人としてはなかなか壮絶な額です。松本さんが持っている年季の入ったコーチのシグネチャーのトートバッグ、傷だらけのグッチの時計、元は何色かわからなくなってしまっているほど黒ずんだプラダの長財布が彼女の状況を雄弁に語っています。

「住宅ローンと違い、利息率も高いですしね。高い夢の代金になりました。そもそも、私がカフェを開こうと思ったのは、女性誌でカフェオーナーのステキな生活を読んだからなんです。お店はサロンで、いろんな人が息抜きにやってきて、好きな食器と理想のインテリアで、雑貨も販売して、友達がワークショップ会場やギャラリーとして使ってくれて、みんなが遊びに来てくれて、というような。当時、新卒で採用された漬物会社に月給18万円でコキ使われていて。外回りから帰った後、毎日伝票の処理をするというルーティンワークへの絶望感も開業への強い意志につながりました」

▶▶▶▶▶夢の実現のノウハウを学ぶために、かかったお金は70万円

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