仕事&マネー 【貧困女子】「コロナにかかりたくない」ネットワークビジネス地獄に堕ちた、40歳高学歴女子~その2~

女性誌『Suits woman』で注目を集めた「貧困女子」。これは、普通の毎日を送っていたはずが、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちのエピソードです 。

藤田奈々子さん(仮名・40歳・無職)の現在の借金は200万円。サプリメントと育毛剤の山に埋もれて生活していると言います。

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気が付けば、500万の貯金が消えていた……なぜ、そこまでするようになったのでしょうか。

「それらの生活用品は、絶対にいいものなので売れるし儲かると思ったからです。それに、私自身がディストリビューター(会員&販売者)になり、ダイレクトセリング(直接販売)をすれば、月収数百万円も夢ではない」

人に何かを売る、というのは簡単なことではありません。販売や営業経験がある人は感覚的にわかるものですが、奈々子さんは勉強漬けの人生を送ってきて、バイト経験もないのです。社会人は一般職採用だったので、営業の研修もありません。“お金”を直接的に扱う現場に居合わせたことが、これまでに一度もないのです。

「いいものだったら売れるんです。これは、ウェビナーで、先輩の“上の人”も言っていました。彼女は極貧のシングルマザーからスタートして、たった3年でクルーザーを2艘と高級外車を5台も所有。コロナ禍でも、プライベートジェットで海外の友達に会いに行っている。これはすごく衝撃的でした」

“先輩”というのは、奈々子さんが「コロナになりたくない」と過剰なまでの自粛・自衛生活を送るSNSの投稿を見て連絡してきた男性です。“彼女”というのは、その先輩の4段階ほどの“親”にあたる女性。

「1本20万円のシャンパンを毎日何本も飲み、ハイブランドのバッグを何個も持ち、100万円はくだらない憧れのスーツをとっかえひっかえしているんですよ。

サプリメントを飲んで、アトピーが完治した彼女の息子は、世界各国の名門の子弟が集まる英国の寄宿学校に入っている。そして彼女は、49歳なのに20代にしか見えない美貌を維持しているんです。

すべては、このサプリメントを飲んでいるからだと思いました。そこで人生に勝負をかけるつもりで、有り金全てをここに賭けたんです」

奈々子さんは、有り金の500万円をサプリメントや浄水器などの生活用品の“仕入れ”に充てるようになります。

「特に皆におすすめしたいのは、ガンが治る食品です。小さなパウチに入ったものが10個で4万円。これは、ノーベル賞を受賞したあの人や、超有名俳優や歌手、やんごとない方々も愛用しているとのこと。私はもったいなくて食べていないのですが、とても美味しいと聞いています」

月収1000万円を夢見ていたが……

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