仕事&マネー 【貧困女子】18年間、年収140万円のレストランバイト~その1~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、あるときまで順調な毎日を過ごしていたのに、ふとした瞬間から“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。なぜそうなってしまったか、そしてその後の人生を追ったレポートです。

 村上みどりさん(仮名)は、現在38歳。東京下町エリアにある中高一貫教育の女子高を卒業し、文京区内にある短期大学で保育士の勉強をしました。それなのに、現在年収140万円のレストランアルバイト。しかも、来月、アルバイトとして勤務したレストランが18年間の幕を下ろし閉店するのに、次の職業も決まっていないといいます。「貯金も15万円くらいしかなくって……」と、ピンクのミニボストンバッグに付いた、クマのマスコットをもてあそびながら話します。

「これは、ダッフィーっていうんですよ。モコモコしていて触っていると落ち着くんです。私、年間パスポートを持っているくらい、ディズニーリゾートが大好きで。あそこに行っている間だけが、本当に楽しいんですよね。今、こう話している間にも行きたくなってしまいました」と続けます。ところで村上さん、年収140万円でどのように生活をしているのですか?

「今は67歳の母と一緒に東京・江戸川区内の都営住宅に住んでいます。母は年金と掃除のアルバイトを合わせると、月に10万円くらい収入があり、ふたりだとなんとか生活できるんです。ここに住んで10年になりますが、最初に母が申し込み、いろんな優遇措置があって家賃は3万5千円。この家に住めていなかったら、私たちはどうなっていたか、わかりません。

 家賃、光熱費、携帯代、食費、月3万円の借金の返済分を支払うと、手元には2万円くらいしか残らないんですよ。あ、借金は私の元夫が渋谷にバーをオープンした時に銀行から借りた500万円の連帯保証分です。33~35歳まで結婚していたのですが、元夫がこの家に転がり込む形で生活していたので、結婚していた実感はあまりないかも。この元夫には、お金は貸しても返してくれないし、浮気された挙句、音信不通になって。新潟県長岡市の彼の実家まで押しかけて、離婚届に判を迫りました。それで、なんとか離婚できてホッと」

▶▶▶▶村上さんの貧困の原因は、「男性から頼まれると断れない性格」だから⁉

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