仕事&マネー 【貧困女子】偏差値72進学校卒業、夢は村上春樹、現在月収8万円~その2~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、あるときまで普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。なぜそうなってしまったか、そしてその後の人生を追ったレポートです。今回お話を伺ったのは、偏差値72の高校を卒業し、進学した中堅私立大学を半年で中退してしまった福田真理子さん(仮名・36歳)。

その後、彼女は憧れの村上春樹さんが卒業した早稲田大学第一文学部を目指すも三浪し断念。その後、仕事を転々とし、現在は神社で月収8万円のアルバイト中。

ところで就職しようとか、資格を取ろうとか考えたことはなかったのですか?

「実は、30歳のときに2年間だけ就職していたことがあるんです。親戚が紹介してくれた横浜にある自動販売機管理会社で、手取り月収は15万円でした。しかもすごいブラック企業で……。現場で働いている高校出たての男の子たちは、週休1日で、月収は15万円。社長が全部搾取するような企業体制でした。

私は管理部門だったのですが、そこで働いていた男の子が過労で亡くなってしまったんです。それがみんなショックで、彼の死後から半年間で5人いた管理スタッフが4人辞めてしまったんです。となると、親戚の手前辞められない私が、50人いる現場スタッフの飲料の発注、シフト管理など、すべてやっていました。社長は超ワンマンで、思うように仕事が回らないと私のせいにして、机を叩いたり“給料泥棒”と罵倒したりするので怖くて。朝7時から夜11時まで仕事しても終わらないんですよ。すると“電気代のムダだ、ババア!”など社長が怒鳴り込んできて。ある朝、歯を磨いていたら、歯ぐきから血が止まらなくなり、髪の毛がゴソっと抜けて、仕事を辞めさせてもらいました。

実は就職するとき、父親から“ここの会社を辞めたらお前は人間失格だ、クズだ”と脅されていたので、辞めると決めたときは、悔しくて泣きました。あ~、結局私の人生は何にもなかったんだな~って。この時ほど、現役で合格した大学を卒業していたらどうなったか……とはよく思いますが、後の祭りです。小説家の夢も、このときに消えてしまいましたね」

 

「ずっと遊んでいたように見えるかもしれませんが、私なりに努力を重ねているんです」と福田さんは続ける。

「就職する前だって、何日も徹夜で勉強したり、小説を書いたりしていたんですよ。それなのに報われないどころか、どんどん不幸になっていくんです。私は夢に向かって頑張っているだけなのに」

 

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