仕事&マネー 【貧困女子】Hの後に説教……モラハラ夫との別れで貧困に~その1~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。なぜそうなってしまったか、そしてその後の人生を追ったレポートです。今回お話を伺ったのは、バツイチの長谷川奈津子さん(仮名・33歳)。

彼女は、横浜にあるお嬢様女子大卒業後、外資系の建材会社に入社。4年間勤務してから、26歳で結婚退社しました。それから4年間の専業主婦生活を経て離婚……。今、離婚から3年間が経過し、派遣社員として職場を転々とししています。東京都港区・白金高輪の築35年のマンション(1K・家賃9万円)に住んでいますが、月収は手取りで18万円。正直、カツカツの生活だといいます。長谷川さんはややふっくらした体型に、フリルやリボンが効いたピンクベージュのワンピースが似合います。服は甘めなのに、ゴツめの帆布製のトートバッグを持っています。取材当日は真夏日だったので、長谷川さんは日焼け止めのグローブと日傘でUV対策万全といういでたちで現れました。

3年前に離婚した元旦那さんは、友人の紹介で出会ったとか。しかも、ある省庁のエリート官僚だそうです。なぜ離婚したんですか?

「今でいうところのモラル・ハラスメントです。結婚する前までは優しかったのですが、式を挙げた翌日から、徐々に言葉の暴力が激しくなって。例えば、日曜日、一緒にデートに出かける時、私がもたもたしていると、“おい、お前はとろいんだよグズグズするんじゃねーよ、バカ!”とか怒鳴られて。もしそこで電車に乗り遅れたり、レジで順番を待たされたりしたら“お前がグズグズしてたせいだろ”と1日中なじられるんです。

しかも、私だけじゃなくて、店員さんやタクシーの運転手さんにも“何やってんだ、バカ! 死ね!”などというのは日常茶飯事。私の誕生日に銀座の天ぷら屋さんに食べに行ったのですが、うっかり私がデザートを注文してしまったんです。それがなかなか出てこなくて、彼のイライラは最高潮に。“グズの誕生日は、トロく進行するなぁ~。時間のムダなんだよ。お前は俺に死んでお詫びしろ!”と店の人の前で土下座させられました。

思えば、26歳のとき、私は私を見下していた女友達をぎゃふんと言わせたかった。元夫は家柄がよく、両親ともに東京出身で目黒区鷹番に実家があり、自分名義の一軒家に住むエリート男子。彼と結婚したくて、“結婚してもらった”という気持ちが強かったんですよね。だから、元夫は図に乗っていったんでしょうね。当時の私は、とにかく結婚がしたくてしたくてたまらなかった。立場的に彼より下ってことです。当時勤務していた会社の独身の怖いお姉さんにはなりたくなかったんです」

▶▶▶▶長谷川さんの元夫はHの後に“お前はマグロだ”と説教……  

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