仕事&マネー 【貧困女子】東大卒女子、プライド貧乏の末路~その2~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、あるときまで普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。今回は東京大学文学部を卒業し、中堅出版社に勤務したのに、現在は臨時雇いの仕事で日々ギリギリの生活を送っている小田早紀さん(32歳)。

ところで出版社を辞めて6年間、今までどのような生活をしていたんですか?

「ほぼ、日雇いのアルバイトです。同級生が勤務する私立高校で倫理を教えたり、予備校で試験監督をしたり……ハッキリ言って、使い捨ての仕事ですよ。本採用の先生が手術で入院する間の補てん要員で、机もロッカーも与えられず、出勤しても超アウェイ扱いです。1時間の授業のために2時間かけて準備しても報酬は1時間3000円というような仕事です。交通費は出ませんし、生徒の反応が悪ければ次の声はかかりません。それでも贅沢さえ言わなければ、1日5000円程度“先生”として稼ぐ仕事はあるんです。それに講師経験があるという肩書きができたのはうれしかったですね。

でも、本当に稼げないんですよ。いい時で月の収入が3~6万円ですから生活ができなくて、実家に帰るまでの2年間はまさに貧困の極限状態。200万円あった貯金も底をつき、トイレットペーパー、インスタントラーメン、食パンなど500円の買い物をするのにも、手元に現金がないからクレジットカードを使っていました。

あのとき、カードの請求額引き落とし日には支払えないから、すべてリボ払いにしていましたね。リボ払いって本当に便利なんですよ。高額な利息が付いていることはもちろんわかるのですが、数百円のお金がない私たちにとっては、カードを切れば食べる物が買える、というのは本当にありがたい仕組みでした。

もちろん搾取されているのは分かっていますよ。あれから4年経った今でも100万円あった借金を返済し続け、あと60万円も残っていますから。

全然話は違うのですが、この世の中は弱いものは搾取される構造になっていますよね。学生時代、ある塾でアルバイトしていたのですが、頭がよくて勉強が好きで結果を残せる子は、授業料タダで一流の講師がついて真剣に勉強をし、望み通りの進路に進んでいました。

しかし、勉強嫌いで怠けている子どものクラスは高額な授業料を支払い、やる気がない学生バイトが教えていました。これはリボ払いに似ている完全な搾取の構造ですよね。できない子が払った高額の授業料は、デキる子だけに還元される。貧乏人が払った利子は金持ちの複利として還元される。そして搾取される側は、そのことに気がつかない。会社を辞めてからの自分の状況を顧みると、私は人生の理想ばかりを追い求め、言い訳をしまくって、人生を怠慢していたのだと思います。そこまでわかっているのに、民間企業に就職しなかったんですから。やっぱりいろいろ怖いんだと思います」

▶▶▶▶▶小田さんは実家に帰り、貧困生活からの立ち直りを図る

 

1 2