仕事&マネー 【貧困女子】借金総額2700万円、子どもナシ専業主婦の後悔の日々~その1~  

 

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。

今回お話を伺ったのは、結婚を機に30歳で食品メーカーを辞め、専業主婦になって6年になる長谷川智子さん(仮名・36歳)。彼女の夫(40歳)は結婚当時、外資系の運送会社に勤務していましたが、今は転職してベンチャー企業の役員をしていると言います。転職初年度の収入は前の給料に準じており、手取月収が48万円ありましたが、年々下がって今や手取りは29万円になってしまったといいます。

「私は、世田谷区内にある私立大学の文学部を卒業し、そこそこ知られた食品メーカーに一般職として入りました。就職氷河期だったから、希望の大手企業やIT関連会社は狭き門。本当はキャリアウーマンになりたかったのですが、その根性がないことも自分で分かっていました。それにある程度名の通った企業だったので、親は大喜びしてくれましたね。

でも入ったらびっくり。とにかく男尊女卑な企業風土で、服装が厳しいんです。食品を扱っているから、髪の毛は1本残さず結ばなくてはいけない、化粧しないと先輩女性社員に怒られる、女性だけ制服がある、1時間に1回しかお手洗いに行ってはいけない、業務中に間食はしてはいけないなど、厳格な学校みたいなルールがありました。当然、女性社員は来客があったら手を止めてお茶を出しに行き、会長が視察に来たら、全員席を立って10秒間礼をする……。毎日会社が嫌でしたね。仕事も営業資料を作り続けるという単調な内容でした」

それでも仕事は9時スタート、18時には終わっていたと言います。

「男性の営業チームにはかなり厳しいノルマが課せられていたようですが、女性の一般職にはそんなことはなく、今思えば優遇されていたと思います。仕事も9時~18時でしたし、年収も手取りで400万円ほどあり、仕事も今思うといい会社でした。でも、単調な生活が嫌で嫌で……なんとかして仕事を辞めたい、転職したいといつも思っていました。こっそり転職活動もしていたのですが、この会社以上の条件はなかなかない。転職活動って家探しと似ています。現実に不満があり、住み替えたいけどいろいろメンドーだから、気が付けば先送りにしてしまう。だから27歳くらいから、結婚で人生をリセットしたくて。結婚だったら、人生丸ごと変えられると思い、婚活ばかりしていました」

1 2 3