仕事&マネー 【貧困女子】Fランク大学卒、お金に困って盗みグセ、負の連鎖止まらず貧困に~その1~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。

今回お話を伺ったのは、東京都の市部にあるリサイクルショップに勤務する田中美紀さん(34歳・仮名)。2年前から今のお店に店員として働いています。

「仕事の内容は、基本的にお店の店番です。買取希望の人が来たら査定をし、お客さんが来たら販売します。食器、家電、家具、古着、ブランド品、結婚式の引き出物、ベビー用品などがメインの商品です。11時にお店を開けて、22時にお店をしめます。社長は50代の男性で、地元の金持ちのボンボン。趣味でお店をやっているので、そんなにお金の管理は厳しくないので、私でもゆるく働けていたんです」

美紀さんは東京都調布市で大学時代まで過ごしました。ちなみに進学したのはFランクの大学。これは、大手進学予備校である河合塾が「Fランク」(偏差値を付けることが不可能な大学・学部)という分類を作ったことに由来するという説があります。それ以降、ネットスラングとして広まったとか。

「大学は八王子市にあったのですが、ホントにすごかったですよ。メディアで言われているように、掛け算九九が言えないとか、大学名の漢字が書けないとかそこまでの人はいませんでしたが、みんな大学生とは思えないくらい幼かったですね。男子が教室で夢中で鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり……。みんな寝ているから授業になんなかったし。私は次世代メディア論みたいな学部だったのですが、アニメを見たり、ネットサーフィンをしていても、成績トップクラスで卒業できました」

そこで就職したのは、国道沿いの家電量販店。給料は手取り15万円で新入社員は法被を着て声を張り上げて呼び込みをさせられる。それが嫌で、半年で退社したそうです。

「朝8時から20時まで立ちっぱなしだし、お客様からのクレームもすごいし、販売の派遣のスタッフの人はプロ過ぎて怖いし、オタク系の男性からストーカーされるし、散々でした。5~6歳の男の子が店内で走り回っていたので、“危ないよ”と注意したら、茶髪のヤンキー風のお母さんから“なんなのあんた、客をなんだと思ってんだよ、ブス!”と怒鳴られて心が折れたんです」

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