仕事&マネー 【貧困女子】Fランク大学卒、お金に困って盗みグセ、負の連鎖止まらず貧困に~その2~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、あるときまで普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。今回は大学卒業後、家電量販店に勤め、今は東京の市部にあるリサイクルショップの正社員として働いている田中美紀さん(34歳・仮名)。現在の月収は17万円。住んでいるのは東京・武蔵小金井駅から徒歩15分のアパート。家賃は3万5千円だといいます。

実家に住んでもいいのに、住めないのは親に顔向けできないことをしているからだと言います。

「家電量販店の後に、中古車ディーラー、墓地管理会社と務めたのですが、いずれも私は人のモノを盗むのがやめられなくて。たいていバレてやめるのですが、雇用契約書の保証人である親に、賠償請求が行ってしまい、今までで200万円くらい親に負担させています。中古車ディーラーの事務だったとき、パチンコにハマってしまったことがあったのですが、その時生活費が足りず、レジを操作してお金をごまかしたりしていたんですが、それが積もり積もってすごい額に。結局、バレたときに親が払ってくれました」

いちばん長く勤務したのは墓地管理会社の6年間。

「現場スタッフとして、雑草を抜いたり、墓石を清掃したりしていました。パートのおばさんが多くて、すごくいい職場でしたね。みんなでランチの時にお弁当を持ち寄って食べたのも楽しかったな。

ある日、4人のおばさんたちと私で、“みんなで1品ずつ持ってきて食べよう”という話になったのですが、私はそのとき、こんにゃくの煮物とゆで卵を持って行ったんです。ほかの人はおいなりさん、筑前煮、から揚げなど明らかにアガるおかずを持ってきていました。でも私は若いからいいだろうと思って、自分は安い食材の食べ物を持って行ったにかかわらず、から揚げをバクバク食べてしまったんです。それに一通り食べ終わった後の食べ残しもすべて平らげてしまった。でも、おばさんにしてみれば、残ったら持って帰って食べるつもりだったんですよ。それなのに“若い子は気持ちよく食べていいね~”なんて言う。その後、私は明らかに意地汚い子ということで、距離を置かれました」

すると、美紀さんの悪い癖が始まる。

「おばさんはバッグやアクセサリーなど金目のものを持っていても、私は全然ほしくないデザインのものばかり。なので現金を狙いました。比較的裕福な家庭の人が多かったので、五千円札、千円札を抜いてもあまり露見しなかったんです。ロッカーのスペアキーを使って、お金をスッと取る快感はヤミツキになりますよ。おばさんのお財布って、お香のかおりがするんです。でも3回もすれば露見しますよね。会社側が私に内緒でロッカールームに防犯カメラを取り付けてあり、社長から注意勧告されました。あのときの恥ずかしさは、今でも夢に出てきてうなされます」

▶▶▶失業保険を受給して、本格的に腐っていく……

1 2