仕事&マネー 【貧困女子】所持金は8000円。発展途上国の子どもを支援する、孤独を埋める1千万円の寄付活動~その2~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これはあるときまで普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。今回は1年前まで大学職員として働いていたのに、退職してから無職。かつての年収は300万円程度、10年間勤務しており実家住まいだったのに、貯金が100万円しかできなかったという江藤美和子さん(38歳・仮名)のストーリー。彼女は結婚や出産にあきらめを感じたころから、発展途上国の子どもたちへの寄付などの活動にのめり込んでいったといいます。数年間で寄付した総額は推定1000万円。全く後悔はないといいます。ところで、今、自由に使えるお金はいくら持っているんですか?

「8000円くらいです。あと10日間は生きていけると思います。ずっと実家に住んでいるから、住むところには困らないので」

美和子さんに聞くと、今まで家賃や光熱費の心配はしたことがないといいます。根本的にいつかは誰かが何とかしてくれると思っている“実家娘”は、退職を理由に貧困になりやすいと感じます。“家賃を払わないと明日から住むところもなくなる”という強迫観念がないと、ちょっとしたきっかけで会社を辞めてしまったり、ギリギリまで働かなかったりする傾向が強いのです。

美和子さんの場合もそうです。発展途上国の子どもたちの未来のために寄付、という非の打ち所がない大義名分に、恋愛や自分の人生を開拓していく努力から逃げてしまっているのではないのでしょうか。

「かつて私には仲がいい友達がいて、その人に“家賃を払わない奴は、いつか自爆する”と怒られたことがあったんです。でも私は彼女の言っている意味が分からなくて、彼女の助言をすべてスルーしてしまったんです。いろいろチャンスは会ったと思うんですが、もう手遅れかもしれません」

それなら働けばいい、男性を見つけて結婚すればいい、その前に恋愛をすればいいと、さまざまな提案をしても「でも~」「私にはムリなんです」などと否定されてしまいます。同性として何か役に立てることはないのだろうかと、提案してみても無駄なことがわかります。おそらく、美輪明宏さんのコンサートに誘ったという年上の女性の友人も、彼女が自らをつけた足枷から解放していく“よすが”のようなものを、自分で見つけさせたかったのかもしれません。

将来は下流老人? 未来から逃げ続けたらどうなるのか……

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