仕事&マネー 【貧困女子】「私は美人で大卒、主食はサプリメントと薬」あるアパレル販売員のプライド貧困と後悔~その1~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。

今回は、アパレル会社の正社員として働いている栗原美帆さん(仮名・35歳)。彼女の月収は19万円で、現在の貯金はゼロ。東京・板橋区志村坂上の家賃6万円の狭小ワンルームマンションに社会人になってから13年間ずっと住んでいます。

「ひとりのときの食事はインスタントラーメンか、1斤88円のパンを食べています。パンはフレンチトーストなどにしていますね。コスメ系のwebライターをしている友達から、基礎化粧品やアイシャドウ、リップ、シャンプーとコンディショナーをもらったり、新商品のモニターの仕事を紹介してもらっているので、助かっています。モニターの副業は月5000円くらい。お金はないし、ゆっくり休めないし、ストレスで肌がボロボロ。繁忙期は終電帰りが続くこともあって、精神的にヤバいと思い心療内科に通ったら、うつと診断されました。今は2種類の薬を飲みながら働いています。休まなくちゃいけないんでしょうけど、最低限の人数で回しているからムリ」

美帆さんは、都内の服飾系大学を卒業後、服飾系デザイナーを志します。そしてギャル系のアパレル会社に勤務します。しかし、半年で会社を辞めてしまい、スタイリストを志します。

「ココ・シャネルに憧れて、この世界に入りました。逆境からはい上がり成功する人生っていいな~と。ステキな男性と恋愛して、死ぬ直前までカッコよく仕事して、彼女のようになれると思っていたんです。最初に勤めた会社は契約扱いだったんですが、ホントにブラックだったので、見習い期間中に辞めてしまいました」

美帆さんが“ブラック”と言う内容は、勤務形態ではなく、業務内容だったと言います。

「私の勤めていた会社は、海外のコレクションを丸パクリして、ちょこっとだけ味付けを変えて出しまくるんです。私はデザイン画をひたすら起こしていたのですが、大好きなシャネルのデザインをパクらされたときは、もう無理だと思って辞めました」

ちなみにその会社、現在はないといいます。

「パクったデザインで粗悪な素材を使って服を作っていたのに、カタログの撮影はパクリ元のアイテムを使うんですよ。ベーシックなものは“違い”が出てしまうので。デニムのタイトスカートがヒットアイテムだったんですが、撮影はイタリアの有名ブランドのものを使っていました。今だったら大問題になると思うんですが、当時は“そういうのもアリでしょ”みたいなノリでやっていたんですよ」

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