仕事&マネー 【貧困女子】「私は美人で大卒、主食はサプリメントと薬」あるアパレル販売員のプライド貧困と後悔~その2~

都内の服飾系大学を卒業し、アパレルメーカーに就職。海外の有名コレクションのデザインをパクる仕事に嫌気がさし、半年で退社。それからスタイリストのアシスタントになるもハードな仕事に血尿が出て辞め、それから13年間、服飾系の販売の仕事をしている栗原美帆さん(仮名・35歳)。現在の月収は19万円。東京・板橋区志村坂上の20平米のワンルームマンションで暮らしています。

「23歳のときに、ある海外の有名ブランドの販売職として採用されました。私は自分で言うのもなんですが、美人の部類に入り、ブランドイメージにピッタリだったんでしょうね。高卒や専門学校卒が多い中、私は大卒ですから、就活は有利だったと思います」

美帆さんは高校時代に海外留学経験があり、英語がそこそこ話せることもポイントだったと言います。

「アメリカに1年間留学していたので、日常会話程度ですが、英語ができるのが強みでしたね。配属されたのは百貨店だったのですが、海外からのお客様が多くて。“栗原さん、ちょっと”と言われると、誇らしい感じでしゃべっていたのと実際に売り上げ成績もトップだったのが鼻についたんでしょうね。それでいい気になっちゃって、ほかの女性販売員からイジメに遭いました。特に私を攻撃したのが、おデブ体型の同僚でした。子どもの頃から振り返ると、おデブ体型の人って、スリムな体型の人を羨ましがって、軽くイジワルするんですよね。“お菓子を食べなよ~”ってすすめてきて、断ると“ふ~ん。やっぱり痩せている人は食べないんだね”みたいな(笑)」

美帆さんは、女性の同僚全員から無視されることで、身長162cmで48kgあった体重が、43kgまで落ちてしまう。

「我ながらスッキリして美しい瞬間だったと思います。さすがにお客様の前であからさまなイジメはありませんでしたが、飲み会やランチなど無視されて辛かったですね。不倫しているウワサを流されたこともありました。そういう不協和音があると、店全体の売り上げが落ちるみたいで、本部が気付いて男性社員が店舗に来るようになりました。彼が私のことをフォローしてくれるのも鼻についたみたいです。会社もいじめに慣れっこになっているから、すぐに異動させられました。別の店舗に行ったら、そこはトップの売り上げを誇る店舗で、店に出した瞬間にモノが売れていくんです。だから仕事がつまらなくなっちゃって。販売員の仕事の楽しさって、お客様のライフスタイルを想像して、あれこれトークして“売れる”という瞬間です。それに、またイジメの気配も感じたし、2年半務めた会社から、別のアパレル会社に転職しました」

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エリート男子のアドバイスを無視して、我が道を行ってしまう

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