仕事&マネー 【貧困女子】婚約者にうつした性感染症、清掃バイトの後に飲む缶チューハイの味~その2~

数年前までは普通の生活をしていたのに、気が付けば貧困と言われる状況になってしまった女性たち。お話を伺ったのは、現在、宿泊施設の契約社員として働く・濱田紀子さん(仮名・35歳)。彼女は中堅レベルの有名大学の経済学部を卒業し、先物取引を扱う金融会社に勤務、25歳の時に3歳年上の男性と社内恋愛し、27歳のときに結納まで済ませたけれど相手側から婚約破棄。その会社にいられなくなり、様々な会社に転職したのちに、今のアルバイト生活に落ちついたといいます。現在の月収は13万円。シェアハウスの家賃3万円を払うと、生活はギリギリ。

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性感染症を婚約者の男性にうつしたことで、悪い噂を立てられ、会社にいられなくなり退職。その後の生活を教えてください。

「5年間、会社に安月給でこき使われたのに退職金はたったの20万円。当時、神奈川県川崎市鶴見区に住んでいて、そこのバーのマスターが浮気相手だったのですが、彼に引っ越し費用を50万円出してもらって、都内の家賃5万円のアパートに移りました。保証人会社にお金を払ったりすると、30万円も吹っ飛んで行って、悲しくなりましたね。畳と砂壁のボロアパートだったのですが、そこで飲んだレモンの缶チューハイの味が忘れられません」

孤独と不安から酒浸りの生活になったといいます。

「失業保険をもらうまでの2か月間は、何をする気も起きなくて、毎日布団に入ってお酒を飲んで泣いてばかりいました。なぜか映画の『タイタニック』をリピートで見ていて、今でもセリフを暗記しています。だからといって英語ができるわけではないですよ(笑)」

失業保険受給期間が終わった頃に、正社員採用試験を受け、3つの会社に勤務するけれど、最長で3か月だったといいます。

「前の会社は、なんだかんだいって創業20年以上の会社だったから、社員を大切にしていたと感じます。福利厚生とかそういうことではなく、経営者が社員に気遣ってくれているというのが伝わってくる職場環境でしたね。残業の時に出前をとってくれるとか、会長が成績優秀者にプレゼントをくれるとか……。その後、勤務した会社は、“やることやったら、とっとと帰れ”みたいな雰囲気でした。みんな気持ちがバラバラで、自分のスキルアップのことばかり考えている役員と、投資家から集めたお金でにわか金持ちになってウハウハしている社長……終わっている会社ばかりでしたね」

紀子さんは肉感的なボディーだったので、愛人としてお誘いを受けることもあったとか。

「婚約破棄の理由が理由だったので、トラウマになってしまいその後、男性と恋愛関係になったことはほとんどありません。何回かはあるのですが、朝起きると枕元にお金が置いてあり、“口止め料ね”というLINEが来てから、その後は相手からブロックされる……というような関係です」

今、住んでいるシェアハウスには、3年前から入居しているといいます。

「非正規雇用の仕事ばかりしていると、やる気がどんどんなくなって、仕事と割り切ればいいのですが、私は“大切にされたい”とか“成長したい”とか“みんなで頑張りたい”という気持ちが先に立ってしまう。そういう気持ちは、派遣社員や契約スタッフは持ってはいけないんだと思います。言われたことを淡々とやればいいのに、ほめられないとやる気が出ないから、手を抜くようになり、手を抜くとバレて怒られて、辞める、というループの繰り返し。そんなことを続けていると、5万円の家賃を払うのもつらくなり、今のシェアハウスに落ち着きました」

時短勤務の女性たちの薄給っぷりに驚く……

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