仕事&マネー 【貧困女子】せどり男に全貯金を投資、帰省の交通費もなく、冷えた床ですするカップラーメン~その2~

「500万円の貯金を崩すとき、“この20万円は次のボーナスで補填しよう”と思うんです。で、あっという間に100万円がなくなり、400万円を崩すときに“節制して400万円台は維持しよう”と思うんですけれど、すぐ300万円を切る。お金がなくなるのはあっという間です。彼にお金を渡したくないと思うんですが、“これが最後のチャンスなんだ。これは絶対に売れる”と言われると払ってしまう。野暮だと思われたくなかったし、嫌われたくなかったんです」

カードの支払いが滞り、リボ払いに切り替えたのが3年前。今はカードの明細が怖くて見られないと言います。

「自分の借金がいくらあるか正視できないですよ。限度額にはなっていないから、まだカードは使えています。今思うと、なんであんなに彼につぎ込んでしまったんでしょうね。“ここで我慢すれば、きっと大きなリターンが来る。彼は運を引き寄せる力を持っている”と思い込んでいた、というか信じたかったんですよ」

1か月前に彼を家から追い出したという里美さん。5年間も彼に投資し続けて、リターンが来る前に完全に別れたといいます。心身共に彼に依存していたのに、なぜでしょうか。

「彼も思い通りに儲からなくて焦っていたらしく、いろんなセミナーに参加したり、情報商材を購入したりして、“ECモール必勝の法則”を学んでいました。で、またそこで知り合った人と、今度は性産業の会社を立ち上げると言っていて、その出資を私に求めてきたんです。私はどうしてもその仕事が受け入れられなくて、そんな仕事を選んだ彼が許せなかった。その件と、彼は大卒だと言っていたのに、実は高卒だとわかったことが大きかったですね。最初から本当のことを言えばいいのに、そういうウソを平気でついている人なんだなとわかり、この人は浮上しないと思ったんです。冷静になって考えてみると、LINEの返事をすぐにくれるのは、ヒマだからですよね。仕事を真剣にやっていたらそんなことできませんから」

恋人でありながら金づるでもある里美さんとの関係は、あっさり終わった。それは、彼は二股をかけていたから。

「ネットワークビジネスをしている50代の女性と知り合って、そちらに乗り換えようと思っていたタイミングだったみたいです。別れ話をした翌日、私のワンルームマンションにあった大量の在庫と荷物とともに消えていました。家がすごく広く感じて、さみしかったですね。それまで荷物に圧迫されて生活していたので、掃除をする気にもなれなかったのですが、彼がいなくなってカビだらけのバスタブや、埃だらけの部屋を掃除しました。排水溝に彼の髪の毛がごっそりひっかかっていて、彼もストレスがあったんだな、と思いつつ、髪が薄くなるのも時間の問題だから、ザマミロって気分でした」

この1か月、現金がほとんどないので、売れるものはフリマアプリで売りまくったという里美さん。

「ローテーブルも売ってしまい、今は床に座ってカップラーメンを食べています。まさか35歳にもなって、こんなみじめな生活をするとは思いませんでした。給料日まであと15日、フリマアプリの入金が待ち遠しいです。今年のお正月は帰省の交通費も出せないから、きっとあの部屋で孤独に過ごすんだろうな。仕事はつまらないし嫌いだけれど、とりあえず辞めずに頑張ろうと思います」

クリスマス前に別れてしまったことを、公開しているという里美さん。「街がカップルだらけなのに、お金もなくひとりというのは、みじめです」と語る。

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