仕事&マネー 【貧困女子】「夏休みは収入0円」院卒講師が作る深夜の冷やし中華、高卒男子に罵倒される“プライド高め”人生~その2~

数年前までは普通の生活をしていたのに、気が付けば貧困と言われる状況になってしまった女性たち。

秋川裕子さん(仮名・39歳)は、都内の私立大学文学部の大学院を卒業。その後、高校のフランス語の非常勤講師になるも、現在の年収は全体で200万円を切ることもあるといいます。

「生徒も見ているから、SNSは一切やりません。匿名で登録しているので、見ることはできますよ。先日、高校や大学のときの同級生がどんな生活をしているかが気になって、検索してしまったことがあるんです。“あんな恋愛しかしていないバカが、こんな生活しているの!?”とか“あんなヤンキーが社長になっている”など、驚いて足が震えます。私の方が本も読んでいて、頭もいいのに何でこんなことになるんだと。あとは職場の人たちが、意外にハイスペックだったときとかビックリしますよね。バカだと思っていたのに、ハイレベルな国立大学を出ていたり、本を出していたりして驚くことも」

学問の世界にいる、というプライドが、裕子さんを支えています。

「社会に対する怒りがあった時もありました。非正規労働者を支える労働組合の勉強会に行ったこともありましたが、ここで得た知識で大学や学校に何かモノを申しては、速攻で切られると思いました。世の中は労働者不足だと言っていますが、高校や大学の講師は余っているし、私よりもコミュ力が高い人が私のポストを狙っている。力がある人にゴマをすったり、敵を作らない愛想がいい人だけが出世する世界。それに、何をしていても私は考察ができる人間なんです。だから、今まで生きて来られたのだと思います」

裕子さんのお話を伺っていると、家賃3万円とはいえ生活を維持するのは厳しい。夏休みなど仕事がなくなる時期は、どのように乗り切っているのでしょうか。

「アルバイトをしています。ホントはダメなのかもしれないし、時間を切り売りしているのがホントに嫌なのですが、時間の融通が利いて、人に会わなくていいファミレスの厨房を選んで10年以上働いています。前は同様に働く時間を選べるコンビニでアルバイトをしていたのですが、制服を着ていても私と気付かれてしまう。それに、私はストーカーに狙われやすいところがあって……、コンビニは名札を付けて人前に出るじゃないですか。だから私のことを気になってるお客さんに店の外で名前を呼びかけられて、強引にクルマに乗せられそうになったこともあるので怖くて」

アラフォーなのに、朝まで立ちっぱなしで働くのは体力的にもきつい

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