仕事&マネー 【貧困女子】ジェットコースターのような成功と倒産……女社長が陥った生活保護ギリギリ人生~その1~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは、普通の毎日を送っていたはずが、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちのエピソードです 。

お話を伺った大宮千奈津さん(仮名・40歳)は、数年前までコスメの会社を経営していました。

「15年ほど前に、知り合いの社長から『ネットで売れば儲かるから』と言われて、その人の出資で会社を立ち上げました。サプリメントとか、カバー力があるパウダーとか、儲かりそうなことの全てに手を出していました」

読者モデルや、女性誌の人気モデルを宣伝に起用。商品はそこそこヒットしたと言います。

「まだネット通販に女性向けアイテムが少なかった時代です。それに、『確実に痩せます』とか『肌が若返る、しわが消える』などの直接的な表現をしてもさされなかった。だから女性たちは買ってくれる。コンプレックスが解消されることがわかれば、売れるんです。ある日を境にすごく売れ始めて、1か月に5000万円以上入ってきたこともありました」

千奈津さんは、社長という肩書がついていましたが、決算報告書を読んでも意味がわからなかったといいます。

「一応、地方大学の経済学部を中退しているんですけれど。出資者から『かなり儲かっているね、すごいな』などと言われても、『あのブランドのバッグが買える』くらいしか思わなかった」

1年間は、とてもうまくいったと言います。しかし、モノを売り続けるというのは、商品をリニューアルさせ続け、新しい商品を開発しなければならないもの。同時進行で別ブランドを立ちあげるなど、千奈津さんは多忙を極めたそうです。

「もともとダイエットサプリメントとメイクパウダーで起業したのですが、それらのアイテムは爆発的に売れたものの、リピーターが少なかったんです。だから、新しく商品を開発し続けなければならなかった。結局、会社が倒産するときは300アイテムくらい作っていたんじゃないかな」

社長は儲からない……それなのに、信頼する人からお金を持ち逃げされ……

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