堅実女子ニュース&まとめ 女子のすぐそばにある恐怖|セクハラ・パワハラを受けやすいのは小柄で童顔だから?地味で大人しい女性の苦難~その2~

平和で穏やかな日々を過ごしていたのに、あるきっかけで世にも恐ろしい体験をしてしまう……まさに一寸先は闇。一番怖いのは人間?働く女性たちが体験した、「本当に怖いと思った」出来事を取材していく本シリーズ。

小橋明美さん(30歳・仮名)は、男性からのセクハラ・パワハラを受けながら生きてきました。高校卒業後、小さい会社に就職した小橋さんに、さらに待ち受けていたセクハラ・パワハラとは……。~その1~はこちら

小橋さんは会社で真面目に働き、同僚や上司からの評判もよかったと言います。

「学校と違って、無理に誰かと親しくする必要もないですし、私にとって会社は、とても居心地のいい空間だったんです」

小橋さんは、今回の取材で、初めてあからさまに暗い表情になりました。

「でも、私の生まれ持った性質なのでしょうか……会社の上司に、ストーカー被害を受けるようになってしまったんです。その上司はロリコンだとの噂があり、女性社員にとても嫌われていて、仕事以外では避けられていました。私は誰かを差別することがイヤだったので、普段もごく普通に接していたんです。そうしたら、『自分は、君みたいな地味で童顔の子が大好きなんだよね。君も、やさしくしてくれているから、僕のことを好きなはずだ』と、強引に言い寄られました。

『すみません、今は仕事が楽しいので、恋愛とかは考えられないんです』と断ったら、その場は納得してくれたようでした。しかし、次の日から、深夜に無言電話が数百回かかってくる、その上司が私の自宅の最寄り駅で待っている、といったストーカー行為を受けるようになりました。挙句の果てに、『僕は小橋さんの思わせぶりな態度のせいで、病気になった』と、理不尽なことを言いふらされて……。男性陣は上司の味方になってしまい、私が責められ、女性陣にも面白おかしく噂されました。居づらくなって、せっかく入社した会社を自主退職に追い込まれました」

一家心中まで考えた状況から救い出してくれたのは“男性”だった

小橋さんは、それからはバイトを掛け持ちして生活することになりました。

「そのとき、両親は離婚していたので、母子家庭にだったのですが、母が病気であまり働けなくなってしまっていて。私は母との生活を支えるためにと、朝から晩までバイトを掛け持ちして働きました。それでも生活苦で昔から重ねてきた母の借金があったので、お金は足りず、光熱費さえ支払えない、家賃も数か月滞納……という状況に陥ってしまって。正直な話、母と一家心中することも考えましたね」

小橋さんはまた淡々とした口調で話していますが、一家心中まで考えたとは、穏やかではない話です。小橋さんとお母さんを救ったのは、今の旦那さんでした。

「夫は私が掛け持ちしていたバイトの一つのスーパーの、よく話す常連客でした。ある日、夫が鍋の材料を持ってきたので、会計をすると、『いつもあなたは疲れた顔をしているから。鍋でも食べて、元気出してください。この材料は、プレゼントします』と言われて。そういう物は受け取れないと断りましたが、夫の気持ちがうれしかったので、連絡先を交換し、後日、食事に行ったんです。そこで、今まで男性からセクハラ・パワハラを受けてきたこと、せっかく入社した会社を退社に追い込まれて、生活に困っていること……ありのままを話しました。なにせ、一家心中を考えるぐらい追い詰められていましたから、それだったら死ぬ前に誰かに自分のことを話しておきたい、という気持ちでしたね。引かれてもまあいいか、ぐらいの投げやりな気持ちがありました」

1 2