【私の場合】耐え難い……アラフォー女子が知ってしまった「容姿のランク付け」とその現実~その1~

【私の場合】耐え難い……アラフォー女子が知ってしまった「容姿のランク付け」とその現実~その1~

しかし、親の反対で、地元の国立大学に進学。

「私より勉強ができない兄は、『これから社会に出るのに勉強は必要』と、東京の私立大学に進学したのに、兄よりはるかに勉強ができる私は、地元にとどまった。私は、15年勤務した前の会社を辞めた後に上京したのですが、東京は女性差別が圧倒的に少ないと感じます」

前の会社で横行していた「女性の容姿のランク付け」は、どのようなものだったのでしょうか。

「男性9割、女性1割の職場なので、もともと女性の立場は弱いんです。なぜ、この会社に入ったかというと、給料がよく、福利厚生もしっかりしていたから。注文通りの部品を作っていればよかったので、残業もノルマもなかった。ただ、時代とともに業績が落ちてきて、新たに複数の社外取締役を入れるようになったのが3年前。そこから居心地が悪くなりました」

その社外取締役達が入ってから、女性社員は容姿採用されるようになっただけでなく、社員同士の交流会や飲み会が激増。酒の席で上手にふるまえない奈緒美さんは、『気が利かないババア』と陰口をたたかれていることを知る。

「地方の会社って、社員同士の変な連帯感があり、飲み会を断る口実がない……というか、あれは強制参加っぽかった。当時、私は実家暮らしで独身。特に男性と交際していたこともありません」

酔いが進むにつれ、男性が多い集団は発言が暴力的になりやすいこともあり……。

「20代の女性社員は、『かわいいね』などとちやほやされて、ホステスみたいに立ち回っている。悔しいですが、20代の美人社員は自信があるのか輝いているように見える。それに、アラフォーで容姿が劣っている私をバカにしているような感もありました。20代の女性社員は3人いて、そこに群がっているのは、部長や出世株の男性社員。そこからあぶれた社員の集団に女性は私一人。最初は仕事の話をしていたのですが、そのうちそれぞれの子供や家庭の話になり、『お前のカミさんはブスだけど、子供が3人もいる。アッチがいいの?』みたいな話をするようになる。そのうちに、私に話題が振られるようになり、『今までの交際経験は?』とか、『なんで結婚しないの?』などと言う」

苦笑いであいまいな返事をし続けた奈緒美さん。店を出て歩いたところで、40代の既婚者の上司に手を握られます。

「私より5歳年上の人で、それまであまり交流がなかった。振りほどいて逃げたいのに、いきなりそんなことをされると、いいトシなのに体が固まってしまう。帰りのタクシーで強引にキスをされて、あまりの気持ち悪さに吐いてしまって、その時は助かりました。私はお酒を飲んでいなかったんですけれどね」

短大や専門学校を卒業した女性が、男性社員の嫁候補という感じで採用されるようになった。

飲み会の翌日から、職場で味わう疎外感、与えられない仕事と、あらぬ噂……~その2~に続きます。

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