長男長女の人は幼い頃、親が弟や妹ばかり可愛がっているような気がした経験はないでしょうか?もちろん末っ子の人や中間子の人も同じように、「お姉ちゃん/お兄ちゃんばかりずるい!」みたいなことがあったかもしれません。とにかく兄弟姉妹がいると、自分ばかりが他の兄弟よりも損をしていると感じるもの。
もちろん親としては必ず「お母さんはみんな同じようにかわいい」というのが大前提であり、実際そう言って子どもを諭すこともあるでしょう。しかし実際親になってみたとき、本当に兄弟姉妹を分け隔てなく育てているのでしょうか?
分け隔てなく育てていると断言したママは37.6%
今回ご紹介するのは博報堂こそだて家族研究所が実施した、同居の子どもがいる既婚女性を対象とした子どもの人数や兄弟姉妹に関する調査。こちらで兄弟姉妹のいるママを対象に「複数子を育てる上で心掛けていること」のアンケートを行なった結果、上位の答えは次の通りとなりました。
- 複数子を育てる上で心掛けていること
同じものでなくても、不公平にはならないようにすること……58.6%
それぞれの希望や主張を尊重すること……51.7%
兄弟姉妹のトラブルには公平な立場で介入すること……45.4%
生まれた順番で育て方を変えないようにすること……42.0%
上の子に厳しくなり過ぎないようにすること……41.4%
下の子に甘くなり過ぎないようにすること……38.8%
上の子との時間を意識的にとること……37.6%
できるだけ同じものを与えること……27.9%
男女の違いで育て方を変えないようにすること……21.0%
子どもとの相性で態度を変えないこと……14.7%
結果を見てみると、「不公平にはならない」「公平な立場」「育て方を変えない」「態度を変えない」と、分け隔てなく育てることに関する心掛けがズラリと並びます。やはり複数子を育てるうえで最大のテーマはそこ。つまり当たり前にできることではなく、親の意識や努力がないと、不公平は生じてしまうものなのです。

上の子が下の子のお世話をしてくれるのは複数子のメリットですが、成長すると兄弟ケンカで苦労する展開もありがちです。