【私の場合】幼いころの性被害とセクハラ誘発体質、ある非正規教員の受難の日々~その1~

【私の場合】幼いころの性被害とセクハラ誘発体質、ある非正規教員の受難の日々~その1~

ハリウッドで表面化したセクハラ問題をきっかけに、SNSなどで性暴力被害者に連帯する「#metoo」運動が拡大。そして、あらゆるハラスメントの根絶、マイノリティーの安全、平等を求めるセクハラ撲滅運動「TIME’S UP」も起こりました。そこで注目したのは、“反論する声”を持たぬ一般人である女性が受けたセクハラ、パワハラについて。彼女たちが、様々なハラスメントにどう向き合ったのかを本連載では紹介していきます。

お話を伺った佐久間葉子さん(35歳・仮名・教育関連会社勤務)は、20代で非正規雇用の教員として働いていた時の、パワハラ・セクハラについて振り返ります。

「物心ついた時から、学校の先生になりたかったんです。夏休みが長いことや安定していることなど、条件面の魅力もあります。ただそれ以上に、子供たちの将来に大きな影響を与える意義深い職業です。それに、人として正しく教育を授けることができる。私が生まれ育ったのは東京の市町村エリアで、子供の数も多く、熱血先生がいました。テレビドラマの金八先生を地で行くような、熱い先生も多くいました」

佐久間さんが通っていた、当時の小学校は“愛のムチ”が容認されていました。

「私は体罰がOKだったギリギリの世代だと思います。高学年になると、先生に叩かれたり、無視されたりすることもありました。それで子供たちは先生に好かれようとか、いい子だと思われたいと頑張ったりするんですよね。私も健気だったと思います。両親は稼業で忙しく、気にかけてくれる大人が周囲にいなかったので、先生に甘えるようになりました」

記憶に残っているのは、小学校6年生のときに担任の先生が産休に入るときのピンチヒッターで来た、若い男の先生。

「それまでの担任は、ヒステリックな女の先生で、体も大きいから怒鳴ったり定規で教卓を叩いたりするのが怖かった。それに『なんで、あなたはこうなの?』と、失敗するとしつこく怒られた。それに忘れ物をすると、その内容を連絡帳に30回書かせるんです。例えば、『私はプールセットを忘れました』とか。とにかく陰険で、いつもビクビクと顔色を窺っていたのですが、妊娠して産休に入ることになったんです。その代わりに来た先生は、ガッチリした体型で、優しい雰囲気の30歳くらいの男の先生でした。大声で笑ってくれて、ドッジボールをしたり、大きな口を開けて歌った記憶がよみがえります。私たちは先生が大好きで、いつも周囲で群れていました。子供の話を聞いてくれて、孤独だった私にとって、救いのような存在だったと思います」

実態は小学生の女児に、過剰なスキンシップを行なう教師だった

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