【私の場合】男性先輩社員のパワハラがセクハラに…ボイスレコーダーは助けてくれなかった~その1~

【私の場合】男性先輩社員のパワハラがセクハラに…ボイスレコーダーは助けてくれなかった~その1~

ハリウッドで表面化したセクハラ問題をきっかけに、SNSなどで性暴力被害者に連帯する「#metoo」運動が拡大。そして、あらゆるハラスメントの根絶、マイノリティーの安全、平等を求めるセクハラ撲滅運動「TIME’S UP」も起こりました。そこで注目したのは、“反論する声”を持たぬ一般人である女性が受けたセクハラ、パワハラについて。彼女たちが、様々なハラスメントにどう向き合ったのかを本連載では紹介していきます。

お話を伺った石黒紀香さん(27歳・仮名・美容関連会社勤務)は、2回のセクハラを受けていました。まずは、新卒から1年半、大手企業で働いていた時のセクハラについて振り返ります。

「私は大学でアートとコミュニケーションを学び、マスコミ関連の会社に就職したかったのですが全落ち。ところが記念に受けた倍率2000倍の超大手企業から内定が出てしまい、そこに入社しました」

誰もが知る超大手企業に入社したものの、石黒さんにとっては不本意な社会人生活。早速、上司に目を付けられ、パワハラの対象になったそうです。

「その会社は“頑張ることが尊い”と考えているみたいでした。男性の先輩が時間をかけてエクセルの数字を入力している。『セルに計算式を入れて効率上げましょうよ』と提案したら、『自分の体で数字の変化を覚えるんだ』などと言う。あまりのバカバカしさに、鼻で笑ってしまったんです」

その表情の変化を、男性の先輩は見逃さなかったようです。その日以降、パワハラを受けるようになったそう。

「男性のプライドを害したんでしょうね。まったく意味のない仕事を大量に任せてくるんです。マーケティングとコミュニケーションの部署なのに、全くクリエイティブな提案ができない。アイデアを言うと、『くだらない』『大学で何を学んできたんだ』などと言うくせに、私のアイデアをパクって上に上げていたんです」

その男性の先輩はパワハラを続けるうちに、「こいつは俺の言いなりになる」と勘違いを……

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