堅実女子ニュース&まとめ 夢は走りながらブラッシュアップ!こだわりの入浴料で29歳で起業したパワフル女子~その2~

仕事に不満はないものの、なんとなくモヤモヤする。そんな時に見たテレビ番組に感動し、スパっと会社を辞めて起業したチアフル株式会社の松本梓さん。前に「ひたすら体当たり(笑)」で進むことで自分の理想とする入浴料を開発。いよいよ量産のための体制づくりに入るわけですが、また新たな壁にぶつかってしまいます。~その1~はコチラ

小ロットでも生産してくれる生産者との出合い

jiwajiwaの「お風呂のハーブ」は、専用の巾着に独自配合したハーブが入っています。開発で苦労したことの一つが、巾着袋の手配。松本さんが思い描く「お風呂に浮かべて可愛い形」「揉みやすい形状」「縦と横の寸法の比率」「生地の風合い」……自分が理想とする入浴剤を作ろうとすると、既製品では見つからなかったのです。

起業まもない時期は、まだ売れるかどうかわからないものに大きな在庫を抱えるリスクを避けて、既製品を一部加工するという余分な手間をかけて製造を開始しました。販路が広がっていきそうだと判断できるくらいまで販売数が伸びた頃、改めて完全オーダーで製造してくれる先を探したのですが、通常は何十万〜何百万枚というロットで製造するから、ということで何件もの会社に取り合ってもらえなかったことを覚えています。

方々調べて電話するものの、小規模な事業者だとだめだと断られてしまいます。具体的な実績がない者には信頼もなく、自分が理想とするものを作ってもらうことができない。途方に暮れた松本さんを救ったのは、入浴剤の元となる原材料の生産者さんでした。その方の紹介で東大阪の町工場で生産を請けてもらえることになります。

「灯台下暗し、というか身近な人からご縁が繋がるのだと気づくきっかけの1つでした」

こだわった結果の袋はぷっくりとしたサシェのような形状です。

「『お風呂のハーブ』がほっこり可愛らしい巾着状になっているのは、その見た目にも癒されてほしいからです。機械で大量生産されるものは均一的な形は効率よくてよいのですが、手仕事だからこそ表現できる風合いや可愛らしさみたいなものがあると思っています」

自分が心から満足できる商品を作り上げた松本さん。展示会のブースに1人でいても、1人で3人分ぐらいのパワーで迫ってくるかんじ。さぞ有能な営業ウーマンだったことでしょう。

2016年10月、商品開発後はじめてマルシェに出店したときの松本さん。

障がい者の方とのパートナーシップで広げる多様性の輪

チアフルでは、入浴剤の袋詰めの作業は障がい者の方が働く作業所に発注をしています。これは、松本さんのお母さんの影響がありました。

「私が小さなころから母が社会福祉施設でボランティアをしていました。物心ついた頃から障害のある方が身近にいる生活だったので、大人になると自然と社会や働き方の多様性を意識するようになっていました。そもそも社会には多様な人がいるので、均質化して効率よく業務を回すというよりも、多様なみんなでやっていく、というあり方を探りたいと思っています」

作業所では1つ1つ手でハーブを詰めています。

細かい作業が続きます。

作業に関わっている方は高齢の方も多いそうです。

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