【貧困女子】東京神話の世界に生きる、タワマン住まい女子の夢と挫折~その1~

【貧困女子】東京神話の世界に生きる、タワマン住まい女子の夢と挫折~その1~

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは普通の毎日を送っていたはずが、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちのエピソードです 。

篠沢梨々花さん(仮名・35歳・派遣社員)の年収は現在200万円。それなのに、家賃17万円のタワーマンションに住んでいます。

「8年前に父が亡くなった時に、800万円の遺産が入ったんですね。母と兄は、『これを頭金にして家を買え!』と言ってきたのですけれど、27歳で家なんか買っちゃったら、結婚できなくなっちゃう。持ち家がある女なんて、可愛くないじゃないですか。だから家を買わないで、いい部屋に住むことにしたんです」

梨々花さんが育った背景について伺いました。

「実家は東北地方の超田舎です。スタバができたらわざわざクルマで1時間かけて買いに行くくらい娯楽がない。コンビニで新製品が出ることが娯楽、というエリアです。中学・高校時代は、東京まで新幹線でたった2時間程度なのに、なんで私はこんな田舎に住んでいるのかと泣いていました。同級生は恋愛と性交渉しか興味がないし、東京に遊びに行く話をすると、千葉にあるテーマパークの話しかしない。私と話が合う人がいないんです」

中高生の梨々花さんに興味があったものを伺うと、「大人の恋」と答えます。

「ドラマの中に出てくるような恋に興味がありました。例えば、外資系金融会社勤務のエクゼクティブとバーで出会って一目ぼれされたり、テレビ局や広告代理店勤務の男性と旅先で恋に落ちたり……そんな恋が東京に行ったらできると思っていた。ウチの地元なんて、ウチの父みたいな作業着を着て、タバコばっかり吸っている薄汚いオッサンとか、くたびれた背広を着た役所の人しかいないから」

ただ、ひたすらに、東京の男性と恋がしたかったそうです。

「実家が渋谷区神宮前とか、港区元麻布とか、そういう人と恋することだけを考えていました。渋谷区、港区の地図を買って、『ここに実家がある人と結婚するんだ』と高校時代から思っていましたが、願えば叶うってあれはウソ。全然そんな人を引き寄せられない。最初に知りあったのは、ウチの街に東京から出張に来ていた22歳のサラリーマン。ウチの近くのショッピングセンターあった、品川ナンバーのクルマに運命を感じたんです。私は高校卒業後、進路が決まって、友達とカラオケをしていて、その帰りに見た『品川』の文字。地元の冴えない地名のプレートの中で光り輝いていました」

品川ナンバーのクルマに乗る男性が出てくるのを2時間待つ

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