堅実女子ニュース&まとめ 【派遣女子・更新なし】派遣法改正で契約打ち切り……サブカル女子が見つけた幸福~その2~

「彼とはマッチングアプリで知り合ったんですけど、“いい人”なんです。彼はダンサーをしながらアルバイトをしており、月に20万円くらい稼いできて、私に明細を見せながら、仕事の内容を教えてくれるんですよ。毎日、自分が何を考え、どのように1日を過ごしたかをさらっと話してくれて、その安心感は大きい。私、今まで、それなりの大手企業の人と結婚と安定目的で付き合っていたんです。二股や浮気の恐怖におびえ、必要以上に尽くして、相手の顔色を窺っていた。それまでの恋愛を思えば、今は天国」

貴美子さんは、2か月後、派遣契約を打ち切られてしまいました。

「私が悪いのではありません。労働者派遣法で3年勤務したら直接雇用(正社員)になる法律があり、それで一度切られるんです。それに、派遣元が私の派遣先にめちゃくちゃ時給を釣り上げてきたらしい。喫煙室の前を通りかかった時に、私の部の部長と他部署の部長が『派遣会社から、派遣さんの値上げを要求されたよ。“交通費も社会保険もないのだから、その分を乗せます”って言われてさ。正社員の方が安いじゃん』と言っているのを聞いてしまった。それで、もういいかなと思ったんです。これから就活して、正社員になろうと思えばなれるんでしょうけれど。でも、自分の年齢を考えると、“マネージメント能力”が求められることはわかっている。でも、私は“作業”しかできませんから、正社員になっても不幸が待っている。それに、派遣の立場から、社員さんのことを観察していて感じたのは、会社組織に取り込まれてしまうと、しんどいよな……と思うことが多くて」

契約を切られた後のキャリアについて伺うと、「彼の実家に移住することも考えています」と言います。

「どうも結婚を考えてくれるみたいで、彼の長野の実家に帰って、農業しながら何かの仕事をするのもアリかなって。先日、彼の両親が親戚の結婚式で上京したんです。彼はスーツを着て、私を東京駅のスタバに連れていき、ソファー席で『この人とお付き合いしています』と紹介してくれたんです。彼パパは『こんなあか抜けた人と!?』と驚いていたし、彼ママが『こんなにしっかりした、かわいい子をどこで見つけたの?』と彼に質問。それに対して、『マッチングアプリだよ』って正直に答えている(笑)。そんな彼と生きていくのもいいかな……って。負け惜しみかもしれないけれど、正社員だったら、彼と付き合っていないし、生まれ育った東京を出ることも考えられなかったと思うから、結局、派遣でよかったと思います」

お正月に彼の実家に遊びに行くことになっているという。貴美子さんは、キャリアに未練はないと断言する。

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