堅実女子ニュース&まとめ 【沼にはまる女たち】身体は悲鳴を上げ、続ける疑問も感じるけれど……それでも私がバレエを踊る理由~その2〜

もっと刺激的なレッスンを受けたいと願う香さんですが、プロになる道を断念した香さんにそんなレッスンを受けられる門戸は開かれていなかったようです。

「もうプロは目指せないですから。そんなお金もかけられないし、プロでもないのにレッスンもないんですよね。ふと、またプロを目指そうかという気持ちにかられることもありますが、私もう35歳ですから。バレエのプロとしては、とっくに引退する時期でもあります。バレエは自分にとって大事なものとは思っていますが、最近はやめようかと思うこともあるんです。

バレエって華やかできれいに見えるかもしれないけど、けっこう体を酷使していて……。子供のころからバレエをやっているから、私、足とかすごい汚いですよ。形がいびつで、何度もマメがつぶれて皮が厚くなりました。それに、学生時代に膝を故障して手術もしています。そこが最近はやけにうずくんですよね。首や肩も最近は肩こりのように痛くなることも多くて、なんだかバレエをすればするほど、体が傷んでくるといった感じがします」

それでも、発表会となれば、やっぱり気分は変わるんじゃないでしょうか?

「そうなんですよね。やっぱり発表会はワクワクします。ですが、プロを目指していたときとは違って、観客は子供の親ばかリ。町のバレエ教室は小さな子が中心です。子供の晴れ姿を見に来た親たちの前で、いい年してチュチュなんて着て、肩や足を出して、ポーズも決まらない不格好な大人たちと一緒に子供の発表会の合間に踊るって、なんだか恥をさらしている気がしてなんとも言えない気持ちになることもあります。ふと、自分って何しているんだろうって思います」

それでもバレエにハマってしまう

香さんは今後バレエを続けることに対して、どのように考えているのでしょう?

「多分、それでもバレエは続けていくと思います。何者にもなれないけれど、やっぱりやめるのは辛いんです。自分の今までの人生をすべて否定された気持ちになって。私はバレエを取ったら、何の価値もない人間なんです。本当はバレエのためなら、どんな努力もできると思っています。そこまで情熱を傾けてやっていきたいんです。でも、バレエの世界では私はもう望まれているわけではないんですよね。そう思うと、この先バレエを続けても報われることはないんだとわかっていますが……。それでもやめられません」

香さんは、今後も多分ずっと悩みながらバレエを続けていくだろうと話していました。

人生のほとんどを捧げてきたバレエ。目に見える形で報われないとわかっていても、もう離れることはできないよう。

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