堅実女子ニュース&まとめ 「私が一番優れている」底なしのマウンティング沼を生きてきた、キラキラ女子の挫折と未来~その2〜

亜佳梨さんは社会人になります。親のコネで大手の不動産会社に就職し、職場の華とちやほやされたそう。しかし複数の役員と不倫し、会社に居づらくなり、28歳の時に美容サロンを立ち上げます。

「親が出資し、数千万円かけてOEMで商品開発しました。スタートから2年間は好調だったのですが、だんだんヤバくなってきた。ぶっちゃけ、私、女の人を使えないんです。スタッフとして入った子を、みんなツブしてしまった。私よりかわいくてキラキラしている子が許せないんです」

ある女性のことは徹底的にいじめたといいます。高級レストランに連れていき、料理を食べさせて太らせ、その後「そんなにお肉がついていては、美容の仕事は厳しいんじゃない?」などとささやいたとか。

「ほかにもひどいことをたくさんして、結局、彼女は辞めていきました。私、どうしてもそういうことをしてしまうんです。今でも自分が一番じゃないと、ホントに辛い」

赤字を出しても、父親が補填してくれます。仕事は母親や兄嫁とその姉妹がサポートし、結局、血族で仕事を回すことになっていました。

「兄嫁がホントにできた人で、今は彼女が私の会社を経営しています。彼女は兄と最高学府で知り合い、結婚したのですが、美人でも都会的でもない。結局そういう人が幸せになるんですよ」

亜佳梨さんは30歳から35歳まで、遊んで暮らしていたといいます。

「会社を兄嫁に任せて、自分探しの旅をしていました。絶景を巡り、SNSにアップ。たくさんの“イイネ”に心癒されましたよ。同級生のアカウントを見ては、“コイツより私の方がフォロワー数もイイネも多い”と悦に入っていました」

ブランド財布に80万円かけたり、リゾートホテルのレセプションに招待されて悦に入っている間、周囲は結婚して母になっていきます。

「キレイな子が疲れた感じになっていて、『女もこうなったら終わりだ』と思い、プチ整形にハマったんです。そこからたるみをとるなどさまざまな施術を受け、気が付けば目の形も変わっていました」

転機は34歳の時に行った、小学校の同窓会。地元のホテルの大広間で行なわれていました。

「太った冴えないオバサンばっかりで、笑いました。みんなに『キレイね』と言われ、気持ちが良かった。でもトイレに行ったら『亜佳梨、整形モンスターになってたね』と笑われていた。二次会に参加したら、それぞれの家族の話になり、話すことがなくなっていたんです」

それから1年間、必死で婚活をするも、誰からも相手にされず、深く傷つく亜佳梨さん。

「親くらいしか私を愛してくれない。都会がいろいろ辛くなり、母の親戚が住む静岡県に一時的に移住したんです。その直前に開腹手術が必要な病気が見つかって、その術後の療養もありました。母と一緒に1か月間、温泉に入って美味しいものを食べていたら、10キロ太ってしまって……母に誘われて、農家でバイトを始めたんです」

朝から昼過ぎまで働いているうちに、いろいろな「こだわり」が消えていったそう。

「人間も動物なんですよね。あれだけ執着していた『誰よりも優位に立ちたい』という願望が、3か月くらいで消えていきました。いい服やバッグを持っていても、全く意味がないことも分かったんです。それに、体を使って仕事していると、みんなに感謝される。母も『あんたの娘、若いのに偉いね』と言われて、嬉しそうにしている。幸せってこういうことかと思いました」

でも、現地の人とは結婚する気にはなれないとか。

「バツイチの男性とかに言い寄られているんです。結婚相手は、それなりに出自がしっかりしていて、収入、社会的地位、容姿、学歴がある人がいいと思っていたんですけど、そんなことはないな……って。まだ体調が安定していないので、元気になったら、結婚の話をしようと思っています。この私がそんな気持ちになるなんて……田舎、最高だと思いますよ」

農家でバイトをしているうちに、気持ちがリセットされていった。

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