堅実女子ニュース&まとめ 女の選択肢|19歳で出産、過食とストレスの肌荒れから、オーガニックビューティーの道へ~その1~

サロン勤務から自宅サロンの起業へ…ブログが道を拓くきっかけに

ただ、子供を育てながらのフルタイムサロン勤務は、やはり限界がありました。仕事は大好き。でも次第に、長時間の体力仕事に体も気持ちも付いていかなくなり、絶食を繰り返す中で、胃潰瘍で2度病院に運ばれたことも。朝の8時から夜の22時まで働き、エステは480分休まずに担当し、休憩を取る暇もなく続く環境に限界が訪れます。

「娘の寝顔しか見ることができない生活が心から辛くなり、セラピストを辞めよう、と辞表を出したのです」

サロンを辞した坂田さんでしたが、出産からほぼ毎日子育てやオーガニックライフについて綴っていたブログを伝って、数人の顧客が離職を惜しみ、引き止めてくれました。

「あなたがいないと、素肌を信頼して預けられません」。こんな自分でも必要としてくれるお客様がいる。それに気づき、自宅にブログと同じ名前のオーガニックビューティサロン「ORGANIC MOTHER LIFE」を開業しました。この時でまだ23歳。貰いものボロボロのベッドを子供部屋の一室に置いただけ。開業費用は、たった3万円でのスタートでした

「最初は『お客様が来ないのでは?』と、毎日が不安で、気持ちが押しつぶされてしまいそうでした。それでも、娘のために、働かなくてはなりません。毎日4000文字ものブログを書き、いろんなイベントに出向き、生きるために懸命に努力した日々を過ごし、約半年間で月60件以上のご予約が入るサロンへと成長します。その際に、多くのお客様に出会うきっかけを作ってくれたのは、間違いなく毎日書き続けたブログのおかげでした」

「言葉の魔法」を軸に、肌や環境に悩むお客様と出会う中で、自分が感じたこと、自分が実践したこと。それはオーガニックなスキンケアに限らず、言葉を素直に書き綴った結果、「私も共感しました」と予約が入るようになったといいます。その結果、数か月の間にそのブログを数名の著名人がシェアしたことで、坂田さんが綴るオーガニックスキンケアに対する想いや生き様に共感した人が、全国から集まるまでに成長していったのです。その途上で旦那さんとは離婚。シングルマザーとして娘さんを育てています。

起業当時の自宅サロン。

思いを綴ったブログをベースにした書籍も出版しています。

子供を産んだからこそ素敵な人生を歩んでいると胸を張りたい

坂田さんにとって何よりも辛かったのは、「子どもを産んだことで人生が変わってしまった」と、内心 お母さんになったことを後悔する情けない自分がいたことでした。でもそれを払拭し、「この子が私を選んでくれたからこそ、こんなにも素敵な人生が送れた!」と、自信を持って言える働き方をするために、手に職をつけました。そして、大好きな仕事だからこそ、嫌いになるような働き方はやめようと思い、独立を選択。

オーガニックビューティセラピストとして、オーガニックコスメの中で眠る植物の美容効果効能を正しく伝えること。そして一過性のムーブメントではなく、植物療法の歴史に基づいた明確な効果と「予防美容の大切さ」を感じることができる独自のスキンケアメソッドを生み出すために、敏感な自分の肌を使って、日々研究を重ねていきます。

娘さんにお客様役になってもらい、施術のお試しを。思わず笑みがこぼれてしまいます。

自身の肌荒れに悩んだ経験から考える「ファンデーションも日焼け止めも洗顔料も使わない生活」を実現するためのコスメを開発……!?~その2~に続きます。

ORGANIC MOTHER LIFE
https://organic-mother-life.com/

取材・文/きたもとゆうこ

1 2