堅実女子ニュース&まとめ 暴行、性被害……壮絶な児童虐待を受けながら成長した女性の「今」~その1~

親による児童虐待……絶対にあってはいけないことですが、どうもこの世の中にはそのような行動をとったり、とられたりした人間が存在している事実があります。

話題の新刊『うちの嫁は児童虐待サバイバー: 彼女の生きてきた壮絶な16年間を見てほしい』(以下『児童虐待サバイバー』)は、「両親」から10年にわたり受けた暴力、ネグレクト、奴隷労働、レイプ、強制売春などの壮絶な虐待の真実が描かれています。自由な言動をする奥さんを「フリーダム嫁」と称し、夫である「フリーダム嫁の旦那」がイラストと文章でブログで発信していたものがベースになっていて、壮絶なエピソードをゆるいタッチのイラストが上手にバランスをとっています。

今回は、この書籍の著者である、フリーダム嫁さんと旦那さんにお話しを伺いました。「嫁」さんはどんな地獄を生き、どこに希望を見出したのか。そして「旦那」さんは彼女のどこに惹かれたのか……ご紹介します。

フリーダム嫁さん(左)と旦那さん(右)。

虐待の現実とその後遺症を知ってもらいたい

「嫁」さんは6歳までお寺に預けられて育ち、ある日戸籍上の父親が迎えにくるところから虐待の日々が始まったそう。書籍『児童虐待サバイバー』には、父親とその妻から受けた暴力、強制された売春、その後も続く金銭要求、虐待の後遺症である鬱とPTSDとの戦いなどが描かれています。今回、1冊の本にまとめようとしたきっかけを伺ったところ、虐待の実情を知ってもらいたいから、と「嫁」さん。

嫁「私のような、あるいはもしかしたら私よりもひどい目にあっている子に「未来に幸せは絶対あるから、今をあきらめないでほしい」と伝えたかったのです。大人の人に対しては、虐待を知ったら、ためらわずに手をさしのべてほしいということ。あとは、虐待を受けて育った人の実情を知っていただきたかった」

小学校中学年頃から性被害に遭っていたという「嫁」さん。

虐待を受けて育った人の多くに、「後遺症」のような症状があるそうです。例えば、コミュニケーションに問題が認められたり、うつ的な症状に悩まされたり……。

嫁「天気に左右されて落ち込んだり、家から出られなくなったり、何もできなくなったりしますね。書籍では、虐待の後遺症に苦しんでいる人がいることも伝えたいと思ったんです。できれば、優しく見守ってあげてほしい。虐待を受けていると、”こころの体調“が不安定になりがちなんです。仕事も家事も最低限のことすらできず、自傷行為や激しい感情の起伏で、うつ状態がひどくなるケースもあります」

実際、「嫁」さんもまだ後遺症には悩まされているそう。「虐待親」の罪深さはその虐待時だけでなく、10年以上経った今でも後遺症として子供の身体と心に影響を与えている部分にもあります。

虐待親にとって子供はサンドバッグ

『Suits WOMAN』では創刊初期から貧困女子を取り上げており、貧困状態の女性に親の話を聞くと、暴力は無いけれど、どうも「毒親」の人が多いようです。「虐待親」と「毒親」の決定的な違いはあるのかを聞いてみると……。

嫁「これは私の意見ですが、毒親は子供を“自分の所有物”として支配します。一方で虐待親は子供を”サンドバッグ“のように扱い、自分の不満や欲望のはけ口にする。暴力を正当化するかのように、”お前が悪いから俺は殴った“”俺は正しているだけなんだ”などと洗脳してきます。

虐待親の多くは、子供のまま親になっている。コミュニケーションの手段が暴力なのです。私もずいぶん殴られました。それはとても痛いし、嫌だった。でも子供なので”私がきちんと言われたことをできないから殴られるんだ“と思っていたのです。ただ、その痛みよりも、愛されないことが、辛かった」

虐待親のもとからの脱出

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