堅実女子ニュース&まとめ 暴行、性被害……壮絶な児童虐待を受けながら成長した女性の「今」~その2~

「両親」から10年にわたり受けた、暴力、ネグレクト、奴隷労働、レイプ、強制売春……話題の新刊『うちの嫁は児童虐待サバイバー: 彼女の生きてきた壮絶な16年間を見てほしい』(以下『児童虐待サバイバー』)には、壮絶な児童虐待の真実が描かれています。この本の著者である、フリーダム嫁の旦那さんと、フリーダム嫁さんにお話を伺いました。「嫁」さんはどんな地獄を生き、どこに希望を見出したのか?そして「旦那」さんは、彼女のどこに惹かれたのか……後編は「旦那」さんも登場します。~その1~はコチラ

壮絶な性被害を乗り越え、愛を手に入れるまで

社会に出てから、接客業を中心に多様な仕事に就いた「嫁」さん。あれだけ親に苦しめられたのに、コミュニケーション力が求められる仕事を選んだのはなぜなのでしょうか。

嫁「16歳の時に児童相談所で“信じてもいい大人がいる”ことがわかってから、多くの人の意見や考え方を知りたいと思いました。居酒屋さんで働いていた時は、酔って人生論を語る人の話を聞くのも楽しかったです。また、ファミリーレストランでは、職場のスタッフだけでなく、お客さんとの人間関係を築いていけました。一生懸命仕事をするうちに、私に会いに来てくれるお客さんもでてきて、承認欲求も満たされていきました」

「嫁」さんは親(戸籍上で実際は血縁関係は無いことがわかっている)にレイプをされたり、強制売春をさせられてきました。女性の中には、壮絶な性体験から、性を嫌悪したり、その逆にセックスでしか承認欲求が満たされずに苦しむ人も多いです。

嫁「私も最初は大嫌いでした。16歳で施設に入ったのですが、そこには映画のライブラリーがありました。そこで、R15指定の作品を見るうちに価値観がかわってきたのです。性は“好きな人とするコミュニケーション”だとわかりました。それまでは間違ったことをしていた。だから、今後はしなければいいと思ったのです」

児童相談所での日々は天国だったという。

どれだけ悲惨なものであっても、嫁さんは過去を一切振り返りません。

嫁「それは、性格ですね。過去は変えられないからこそ、経験として受け入れる。でも壮絶な経験から、何かを得たい。ズタボロになるまでこき使われて、ご飯も与えられず、暴力を振るわれた私が立ち上がったら、何を手に入れられるんだろうかと、16歳の時、施設の中で考え続けました。そのときに、人の痛みがわかる人間になれると思ったんです。

施設には、虐待を受けている子がたくさんいます。世の中には、もっといる。その人の気持ちをわかってあげられる人になれると強く感じました。人は理解されたときに、気持ちが落ち着きます。私が出会った人々にしてくれたことを、還したいと思いました」

虐待を繰り返した、親に対しての思いとは……

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