堅実女子ニュース&まとめ 勉強してもいざというときに話せない……今からでも英語を使いこなせるようになる?

「2020年こそ、英語を使いこなせるようになりたい!」

転職や昇進といったキャリアアップ、プライベートの充実のために英語力を伸ばしたいという堅実女子も多いのでは?また、環境の変化で英語を使わざるを得なくなり、焦っている人もいるかもしれません。

読み書きはなんとかできるけれど話せない、年齢やブランクのせいでなかなか身につかないと感じているなど、様々な悩みがあるでしょう。

そこで、英語学習のヒントを第二言語習得論の第一人者である白井恭弘先生に伺いました!

白井恭弘先生

白井恭弘先生…ケース・ウェスタン・リザーブ大学認知科学科教授。スパトレ株式会社社外取締役。専門分野は、第一・第二言語習得論、言語教育。学術誌First Languageの共同編集者。英語学習の書籍としては異例の販売総数10万部越え『外国語学習の科学』、『しゃべる英文法』など多数の著作。
第二言語習得論に基づくオンライン英語スパトレHP:https://sptr.jp/

第二言語習得論とは……人はどのように外国語を習得するのか、という問題について科学的な研究をする分野。これまでは英語のアドバイスといえば、自分の経験に基づいて他人にも同じものをすすめる、といったものがほとんどでしたが、人には個人差というのがあるので、ある人にとって良かったことが他の人にも当てはまるとは限りません。第二言語習得の分野では、多くの学習者からデータをとって、言語学や心理学の理論に基づいて科学的に学習プロセスを検証しているので、今までの個人的アドバイスとは全く違う、信頼できる知見が得られています。

「ネイティブらしさ」より大切なのは「通じること」

ーー中学生の頃から何年間も英語を勉強してきたにもかかわらず、いざというときに話せないという堅実女子は多いようです。

白井先生「日本人によく見られる傾向として、ネイティブスピーカーのように話すことを意識しすぎていることがあります。文法など正しい英語を意識しすぎるあまり、『間違うぐらいなら黙ってよう』となってしまうのです。

でも、大切なのは通じること。自分の意思を相手に伝えることです。正しい文法を覚えることはもちろん大切ですが、まずは『失敗を恐れない』というマインドを持つことから始めましょう。

実際、過去形や冠詞、”R”と”L”の発音が少しぐらい間違っていたとしても、前後の文脈から理解してもらえるケースは多いです」

ーー確かに、外国人が日本語の助詞を間違って使っていても理解できますね。

白井先生「そうです。今や世界中で話されている英語はネイティブスピーカーだけのものではありません。ある地域で話されている英語には、過去形が存在しないなど独自に使われていることもあるのです。

また、ビジネスシーンを含め、英語が母国語ではない人と英語で話すことも多いですよね。そんな中でネイティブらしく話すことがどれほど優先されることなのでしょうか。書くときも話すときも正しい英語を完璧に使うって、相当の上級者でなければ難しいことです」

ーー近年はさまざまな改革が進められていますが、中・高校生の頃はとにかく英語は文法が重視されていたという世代も堅実女子にはいます。

白井先生「もちろん正しい文法を学ぶことは大切です。ただ、『訳せる英語』より『使える英語』を学ぶ必要があるでしょう。その点でいうと、大学入学共通テストの英語に4技能(聞く・話す・読む・書く)評価を導入することは方向性としては悪くないです。ただ、その導入の仕方に問題があったと考えています」

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