配信サービスによって、音楽シーンとヒットの仕組みは大変化!変わらざるを得ない従来型ビジネス~その1~

配信サービスによって、音楽シーンとヒットの仕組みは大変化!変わらざるを得ない従来型ビジネス~その1~

失恋したときや仕事でミスしたとき、音楽のおかげで心が救われた経験がある人は多いのではないでしょうか?

2月26日、シンガー・ソングライターのaikoがサブスクリプションによる楽曲のストリーミング配信を解禁しました。これで1998年のデビュー曲「あした」から最新シングル「青空」まで、21年間にリリースしてきたカップリング曲、アルバム曲含む全414曲を定額聴き放題で楽しむことができます。

昨年は星野源(8月)、Perfume(9月)、嵐(10月)、サザンオールスターズ(12月)、L’Arc-en-Ciel(12月)といった人気アーティストの「サブスク解禁」が相次ぎ、その都度Twitterのトレンド入りや配信チャート独占が話題になりました。

世界規模で見ると、日本はまだまだフィジカル(CDやレコード)で音楽を聴く人口が多い国。これは90年代、日本の音楽市場が「CDバブル」と呼ばれるほどの好景気を迎えたことが大きいです。昨年のアルバムCDの年間生産数は8896万4000枚とピーク時の約1/3にまで減少しましたが、各国の市場からCDが撤退していく中いまなお総売上の約75%を占めており、市場規模2997億円はアメリカに次ぐ世界2位。

そうした背景もあってCDセールスがヒットの指標として根強く支持されてきましたが、昨年は「ストリーミングで○○回再生突破!」といった記事をよく目にしました。実際にストリーミング配信の売上高は前年比33%増の約465億円と急成長を遂げています。

こうした変化を音楽ストリーミングサービス提供側はどのように捉えているのでしょうか。

あいみょん「マリーゴールド」、Official髭男dism「Pretender」といったストリーミングから生まれたヒットの裏側について、世界最大の音楽ストリーミングサービスであるSpotifyの日本法人、スポティファイジャパン株式会社コンテンツ統括の芦澤紀子さんに解説していただきました。

スポティファイジャパン株式会社コンテンツ統括・芦澤紀子さん。

ストリーミングによって飛躍した第一世代アーティスト

芦澤さん:Spotifyは2006年にスウェーデンで創業された音楽配信サービスです。日本では16年秋にサービスを開始して、3年半になります。

無料プランと有料のPremiumプランがあり、有料ユーザーになるといくつかの機能制限が取り払われて「曲を自由に選べる」「広告が入らない」「無制限にスキップできる」といった利点があるので、使えば使うほどPremiumプランに切り替える方が多くなっていく傾向があります。

現在、全世界のアクティブユーザー2億7100万人のほぼ半分が有料ユーザーで、これは無料プランのあるサービスでは非常に高い数値なんです。

日本は海外に比べてフィジカルが強いマーケットですが、状況が変わってきたなと感じられるようになったのは18年。ストリーミングからヒットにつながるアーティストが実際に出てきたことです。

スポティファイジャパンでは今後活躍が期待されるアーティストを毎年10組ほど選出し、プレイリストやライブイベントを通じてサポートする「Early Noise」というプログラムを設けており、17年の一人がメジャーデビューして間もない「あいみょん」でした。この年、彼女は2ndシングル「愛を伝えたいだとか」、3rdシングル「君はロックを聴かない」、そして1stアルバム「青春のエキサイトメント」をリリースしています。

ストリーミングの場合、耳の早いファンがあいみょんの「愛を伝えたいだとか」を例えば友達に勧めたいなと思った場合、すぐ聴いてもらうことができるのが利点のひとつです。Spotifyではソーシャルからタップすると誰でも30秒間試聴できる独自のUI(ユーザーインターフェイス)を採用していおり、その手軽さもファンベースを広げるうえで貢献したと思います。

リアルタイムで数が見える、分析もできる

芦澤さん:さらに楽曲を聴いている人数があまりタイムラグなくわかるため、『テラスハウス』で曲が流れたからこれだけ再生数が伸びたといった因果関係もきちんと分析できます。Spotifyでは「Spotify for Artists」というアーティスト専用サイトを設けていて、実際どういう風に自分の曲が聴かれ、どういうリスナーに届けられているかをデータベース形式で見ることができるので、緻密なプロモーションを計画しやすいんです。

18年8月8日に5thシングル「マリーゴールド」が発売されます。この曲は7月18日から先行配信がスタートして好調な滑り出しを見せました。そして、これもSpotifyの特性なんですけれども「マリーゴールド」をいいなと思って聴いているうちに、リスナーの聴取履歴に基づいてAIがお勧めするプレイリストの中にどんどんあいみょんの曲が入ってくるので、他の楽曲の存在に気づくことでアーティストのことをもっと深く好きになっていく現象が起きます。

面白いのがグラフの曲線を見ていると、あるタイミングでリスナー数のカーブを再生数のカーブが上回ってグンと伸びていくんです。これは同じ曲を何回も聴くことでリスナーのファン度が上がっている表れなんですね。実際、モーニングルーティーンで出社前に好きなアーティストの曲を必ず聴きますという方も大勢いらっしゃるんじゃないでしょうか。

その結果、「マリーゴールド」は19年5月に国内アーティストとして初めて全ストリーミングサービスでの総再生回数1億回を突破。今年2月には2億回を突破したそうです。

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