みなさんは、学生時代からずっと変わらず、仲良くしている友人はどのくらいいますか?
「あの頃はあんなに仲良しだったのに……」と、今では疎遠になってしまった友人も多いのではないでしょうか?
仕事、結婚、出産などの環境の変化により、話があまり合わなくなって自然と連絡も減ってしまうケースも少なくはありません。
学生の頃から大人になっても、ずっと仲良しという関係は、なかなか珍しいかも知れませんね。
今回はそんな仲良しの友人が、徐々に変貌し、別人のようになってしまったというモモさん(仮名34)にお話を伺いました。
高校からの友人が就職後にストレスで退職
モモさんは都内のイベント業界で働いている独身女性。高校時代の同級生のマイさん(仮名34)とは、大学が離れても途切れる事なく定期的に交流している仲良しでした。
「マイは裕福な家庭で育っていて、見た目も頭も良い子でした。
マイは高校生の頃はファッションやメイクなどに人一倍こだわっていましたが、その頃はあまり異性に興味はなくて私とは正反対でした。
私は高校生の頃は恋愛の悩みが尽きなくて、彼女はメイクやファッションに研究熱心で、お互いに話題が違うからか、毎日飽きずに何時間もおしゃべりしていました」
高校卒業後はふたりは別々の大学に進学。大学生になり離れてしまうと疎遠になりそうなものですが、それでもふたりは定期的に交流していたそうです。
「大学にもお互い友達はいて、そっちの付き合いが忙しくて会わない時もありましたが、それでも2か月に1回は少なくとも遊んでましたね。
お互いの大学にこっそり忍び込んで、一緒に授業を受けたりした事もありました(笑)。
マイは大学生になってやっと初めての彼氏ができました。真面目そうな男性でしたね。落ち着いたお付き合いという雰囲気でした。マイの方はそんなに彼を好きそうではありませんでした。とりあえず付き合ってる、という感じで……。
高校、大学と恋愛に奔放だった私とは対照的に、マイはあまり恋愛にはのめり込んでない様子でした」
モモさんは大学を卒業しイベント事業に携わる会社に就職。マイさんは有名私立大学を卒業後、誰でも知っている大企業に就職したそうです。ですが就職後1年ほどで退職してしまいます。
「ある時お互いに忙しい時期が続き、3か月ぶりくらいにご飯に行ったら『実は会社辞めたんだ〜』と言われました。
落ち込んでる風でもなかったし、忙しそうな会社だから無理しないで欲しいなとは思っていました。
なんで辞めたのか聞いたら『なんか会社に行くと耳鳴りが鳴るようになって、耳鳴りで上司の言ってる事が聞こえなくなっちゃったんだよね』って。
ちょっとびっくりしましたね。大企業はよっぽど大変なんだろうな〜って思いました。耳鳴りで仕事にならなくなり、病院に行ったらストレス性のものだと言われたそうです。
あまり詳しく話してくれなかったのですが、その頃も何か精神科の薬を飲んでいたみたいです」