彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちに迫る今企画。そのセカンド体質の原因を探ります。~その1〜はコチラ
今回お話を伺ったのは、都内にある医療事務の仕事をしている小山奈々さん(仮名・40歳)。ハッキリとした顔立ちで、肌も髪もツヤツヤでモテ要素を多くもった美人な女性です。出身は長野県で、両親と2歳下に妹のいる4人家族。恋愛経験は豊富で、自身は20代後半で結婚を予定していたそうですが、運命の出会いは30歳過ぎに。出会いの場は、当時一番流行っていたSNSであるFacebook。メッセージのやり取りを1年間続け、出会ったその日に恋愛関係になります。
「顔は投稿などで確認していたよりもカッコよくて、実際に出会うまでも多少の恋心は持っていたんですが、会ったことで完璧に好きになっちゃいました。会ったばかりの日にそういう関係になるのはどうなのとかいう友人もいましたけど、ちゃんと1年間の友人期間はあったんです。ちゃんとした人だと実証するように、彼とはずっとうまいこといっていましたから」
彼の職業は、転勤が多いとされる商社。付き合って1年半、それに加えて彼も1歳上の結婚適齢期という、結婚への条件が見事に揃っているタイミングに転勤の話が彼に下ります。もちろん奈々さんはついて行くつもりでした。
「彼は総合職で、元々転勤が多いことは知っていたのでそんなに驚きはしませんでした。もしかしたら、それが結婚へのいいきっかけになるかもとも思っていましたし。でも、私に伝えられた時は転勤まであと1か月もなかったタイミングで。一般的にもう少し早めに聞くんじゃないのかなってとこは、疑問を持ちましたけど……。
転勤先は関西地方。旅行で一度行ったことがあるくらいだったけど、すごい田舎でもないしと、前向きにその後の生活を想像していました。それなのに、彼は『待っていてほしい』って言ってきたんですよ」
奈々さんは仕事を辞めて付いて行くと伝えたそうですが、彼は仕事を手放すことに反対したそう。2人の意見は平行線を辿った結果、間を取った結論にまとまります。
「『落ち着いたら呼び寄せる』、ということで決まりました。ここであまりにもめるのも、結婚へ後退してしまう行為だと不安もあったので。このまま別れてしまうのだけは絶対に嫌だったし、ここが折れ時だろうなと思いました。遠距離でも頻繁に会いに行って、私がいかに必要かをわかってもらえばいいんだって、連れて行ってもらえなかったことさえも前向きに捉えていたんです」
遠距離中は毎日連絡を取り合っていたはずなのに……