コロナ禍での緊急事態宣言や外出自粛など、非日常を経験することにより、自分の仕事や人生を見直すキッカケに繋がった人も多いと聞きます。
コロナ禍でも飲み会をしたい人や旅行にも行きたい人、今はできれば大勢の集まりは避けたい人やステイホームを続けたい人、それぞれの考え方の違いがコロナ前よりも、よく見えてきましたよね。
家族や友人、恋人との価値観の違いが露呈し、溝が深まった方も少なくないようです。
それは勿論、会社や上司にも当てはまり、会社や上司への不信感が高まっている人も増えています。中には退職を決意する人も……。
今回は2名のアラフォー男女が抱える、会社や上司に対する不満や、仕事に対する意識の変化を伺ってみました。
外出自粛の頃が懐かしい……
はじめにお話を伺ったのは、金融機関で働く36歳のハルカさん(仮名・独身)。
「コロナ禍になり、社畜のように働いていた自分の働き方や生活を見直す機会になりました。
緊急事態宣言中は、環境が全部整わない中で在宅勤務がスタートしたので、タブレットの小さい画面でメールを見たり資料作成するのが大変でした。
慣れないテレワークで、肩こりがひどくなったり、老眼にもなった気がしました。
交代勤務をしていた時は、出勤日と在宅日(出勤不要のため朝遅め)が交互にきて、若干体内時計が狂ったりもしましたね。
でも、どちらかと言うと外出自粛中の期間は、普段より充実して楽しい時間でした。毎朝の通勤ラッシュもないし……。
一時的な業務減でゆっくり過ごせて、オンラインヨガを始めてみたり、普段はお惣菜で済ませてしまうところを食事を作ってみたり、穏やかな時間を過ごしていました。
いつもよりぼんやりと考え事をする時間も増えて、健康的に過ごすのにどうしたらよいだろうとか、趣味の幅を広げてみようかなとか、ポジティブな考え事が多かったかなと思います。
残業もなく、夜ご飯も普通の時間に食べられたりして、ダイエットにも繋がった気がします。
通常勤務に戻る過程では、早起きや出勤日数が増えるのに慣れていくのが辛かったです……。
そういう意味では、もとの生活に戻りつつある今は、あの頃が懐かしく、穏やかな時間だったなあと回顧してしまうほどです……。
今は、仕事ばかりじゃない豊かな人生にするためには、どうしたらいいかな?とか考えています」
毎日激務だと、ものを考える暇もないですよね。ハルカさんのように、外出自粛の期間が充実していた、と感じる人も少なくないようです。