堅実女子ニュース&まとめ 90年代半ば、L.A.。13歳のスケボー少年が少しだけ大人になる――名脇役ジョナ・ヒルの初監督作、映画『mid90s ミッドナインティーズ』

『マネーボール』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でのモノのわかった演技で知られる俳優ジョナ・ヒルが、映画『mid90s ミッドナインティーズ』で監督デビューを果たす。スケボーをすることがなにより大事で、うだうだとくだらない話ばっかりして、ず~っと遊んでいるキッズたちの日常を、90年代の音楽で彩ります。いつまでも尾を引く、この後味の正体とは?

『mid90s ミッドナインティーズ』 (c)2018 A24 Distribution,LLC. All Rights Reserved.


『mid90s ミッドナインティーズ』
(配給:トランスフォーマー)
●監督・脚本:ジョナ・ヒル ●出演:サニー・スリッチ、ルーカス・ヘッジズ、キャサリン・ウォーターストン、ナケル・スミス、オーラン・プレナット、ジオ・ガリシア、ライダー・マクラフリンほか ●9月4日(金)全国ロードショー  

【あらすじ】
90年代半ばのL.A.。13歳のスティーヴィー(サニー・スリッチ)は兄イアン(ルーカス・ヘッジズ)と母ダブニー(キャサリン・ウォーターストン)と3人暮らし。街のスケートボード・ショップにやってきたスティーヴィーは、そこにたむろする少年たちと知り合う。彼らに憧れのような感情を抱き、やがてグループの一員になるが……。

賢い演技をする俳優が撮る映画は、しみじみと質の高いものが多い

ジョナ・ヒルが映画を撮る!と聞き、それ面白いんじゃ?と思った映画好きは多いかもしれません。あの『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の!というか、世間的には『マネーボール』でブラピと共演してデータ分析に長けた切れ者を演じてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたちょっと太っちょの俳優、か。いや『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でディカプリオの右腕を演じていた男(これもアカデミー賞助演男優賞ノミネート)、かも?つまりアホアホ映画なら迷いなくどこまでもアホとして、頭のキレる役でももちろんそうとしか見えず、一癖ある役もごくナチュラルに。どんな役を演じていても、結局はその頭のよさが醸し出されてしまう凄腕の演者、それがジョナ・ヒルなのです。

そんな彼の満を持しての監督デビュー作、『mid90s ミッドナインティーズ』は、それだけに観る前から期待感があおられます。賢い演技をする俳優が撮る映画はしみじみと質の高いものが多い――そんな先入観があるからです。

映画はタイトル通り、90年代の半ばが舞台。主人公は13歳のスティーヴィーという少年なので、今年36歳、「90年代の半ばにはL.A.でスケートボードをして育ち、そのほとんどの時間を劇中にも出てくるあのコートハウスで過ごした」というジョナ・ヒルの半自伝的物語と言えます(「これは自伝ではありません」と本人は言ってますが)。

映画の冒頭はこうです。道路の上にいくつものスケボーを並べられ、描かれた文字は……この映画を製作したスタジオ「A24」!?そう思った瞬間、四方八方からやってきた少年が、そこに置かれたスケボーに乗ってバラバラに走り去る、ってかっけ~。始まりから燃えさせられた映画がハズレなわけない!予感は的中しました。

右端が、監督のジョナ・ヒル。どこかで見たことあるかも?
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