堅実女子ニュース&まとめ 「今、僕たちが提供しなくてはいけないのはライブに変わる新しいコンテンツ」オカモトレイジが新しいフェス「ドライブインフェス」で語った思い

オカモトレイジさん。

2020年8月22日、23日に千葉県で開催された「ドライブインフェス」。ソーシャルディスタンスを保つために、基本的に車内でライブを楽しむという新しいカタチのフェスです。レポート記事ははコチラ

このフェスにDJとして出演したOKAMOTO’Sのオカモトレイジさんにインタビュー。出番直前だったレイジさんに、ライブができない状況でのアーティストが抱える悩みやDJの活動について伺いました。

ライブはお客さんがいてこそ完成することを改めて感じた

――今回、初開催となるドライブインフェスですが、出演が決まったときの率直な感想を教えて下さい。

「正直なところ、よくわかってなかったです(笑)。海外でも同じようなフェスがあるそうですが、そこではクラクションを鳴らしたり、けっこう賑やからしいので、そういうことを今日体験できたらいいなと思っています」

――お客さんは基本的にクルマの中からライブを見ることになりますが、レイジさんのパフォーマンスの仕方は変わりそうですか?

「まず、この状況でDJをすること自体初めてなので、想定ができないですよね。いつもは『今日はこのタイプだろう』ってある程度想定ができるから、それに合わせてパフォーマンスを変えたりすることもあります。だけど、今日は未体験ゾーン。逆にいつものスタイルで何も考えずにやろうかなと思っています」

――コロナ禍でライブツアーが中止になり、お客さんの前でのパフォーマンスは久しぶりですよね。配信ライブなどはOKAMOTO’Sでもされていたと思うのですが、心持ちは違いますか。

「そうですね。とはいえ、いつものライブのように歓声が聞こえてくるわけじゃないので(お客さんが歓声を上げることは原則禁止)、無観客配信に近いのかもしれないと思っています。いつもライブでは『この曲がかかったら、こういうリアクションがくるだろうな』という想定でセットリストを作っていたけど、無観客ではその反応がわからないんですよ。極端な話、ドラムだけがいない状態なのに同じテンションでパフォーマンスしなくちゃいけないのと似ている気がします。よくライブのMCで『お客さんもメンバーだと思っている』ということがあるけど、それってガチだなと思いましたね。歓声がないっていつものライブとは、まったく別物になるんだなって。お客さんと一緒にステージを作り上げていくってことを、コロナ禍で思い知らされました。

今回は、初開催だしお客さんたちも歓声を出しちゃいけないことで反応の仕方に戸惑うかもしれないです。だけど、これがひとつのカルチャーになってレスポンスをする術を思いついたり、身についていったら、いつものライブと同じように楽しめるんじゃないですかね。入場するときに、マラカスとかタンバリンとか貸し出すのもいいかもしれないです。レスポンスができる状況であれば、一緒にステージを作り上げていくことはできそう。クルマのクラクションだっていいですし、誰かがきっかけでやってくれたら盛り上がりそうですよね」

――コロナ禍で音楽の世界はかなり変わったと思います。レイジさんたちも制作の環境が変わっていたりしますか。

「ライブができないことは、バンドにとって本当に痛手で。全国ツアーを回ることがファンの方たちと唯一コミュニケーションがとれる場ですしね。それがまったく会いに行けなくなるというのはツライ。今、リリースが続いているのですが、これまではライブツアーで演奏してやっとその曲が完成する感じがしていたので、未完成のままな気はしています。だから、なるべくそのほかのコンテンツを充実させていきたいという話は、メンバーとしましたね。

レコーディングの面でいえば、検温してマスクをしていればレコーディングスタジオが使えるようになったので、あまり変わっていないようにも思います。僕は、家でレコーディングしたものをリリースするのもおもしろいと思っていて。メンバー全員リモートでレコーディングもできると思っています。もちろん、プログラミングされたドラムと生ドラムでは、全然違うものではありますが、それがいいとか悪いとかはなくて、ただ好き嫌いはあるかもしれません。生ドラムにこだわりたいってドラマーもいると思うので、それは打開策を見つけていくしかないですよね。僕は、プログラミングのドラムも音楽だから音楽が作れればいいと思っているし、チャレンジしてみたいとは思います」

――コロナ禍では、悪いことばかりが目につきますが、逆にプラスになったことはありましたか。

「家族で過ごす時間がめちゃくちゃ増えたことがよかったことです。出かける回数も減ったので、健康にも気を使えるようになったし。まともな人間になりました(笑)。結局、コロナでできなくなった部分って、非現実的なことだから良くも悪くもつまらない人生はなりましたよね。現状は普通に幸せ、という感じ。

ライブに行ったり、DJを聞いて踊ったりって別世界に飛び込みたいから行っている部分ってあるじゃないですか。非現実的なところに行って、日々のストレスを発散したりとか。エンタメ業界もそうだし。もちろんそういうのがないと生きていけない人だっているわけで。ただマイノリティーの人にフォーカスし始めたら、キリがない。本当に大きな目で世の中を見たら、実はみんなそこまで生活が変わっていないのでは? と思うんです。政治とか世の中のことを本気で考えている人ってごくわずかだと思うし。音楽をやってライブをやっている人間は、打撃を受けまくったけどその人たちって、100%のうち5%ぐらいだと思うんですよ。僕は、ごくごくマイノリティーなので、影響を受けまくりましたけどね!」

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