堅実女子ニュース&まとめ 【セレブ妻やめました】ハイスペック夫のもとで頑張るのはもう無理…一人息子を連れて離婚へ~その2~

「パパが怖い」と泣き出す息子に、母は離婚を決意する

ワインの日から、半年で静香さんは離婚をします。それは、息子が「パパ怖い」と泣き出したから。

「8年間専業主婦をしていて、生活のすべてを夫に預けていて、私と息子のパスポート、クレジットカードの名義、口座の名義もみんな結婚後の姓。保険証も夫の会社の健康保険組合のもの。生活のすべてが捕らえられており、塀の外に出られない囚人のようだと思いました。でもこのままではダメだと思い、とりあえず区役所の相談窓口に行ったのです」

この、「誰かに話を聞いてもらう」ということが、とても大切だったと、当時を振り返ります。

「なぜ離婚したいかを半年間書き留めたメモを持って行きました。すると、相談窓口の女性は、虐待とモラハラだと言ってくれた。それで、私の現状を語って、どのように準備すべきかを教えてくれた。ひとまず、就職活動をすることにしたのですが、コロナが直撃。就職先はどこにもなく、もう死んでもいいと思い病院清掃のパートに志願したら、即採用されました」

休校中の息子が留守番している間、病院の清掃に勤しんだ静香さん。

「夫はコロナ禍においても通勤していました。私もパートは夫に内緒だったので、10時―16時で働いた。無遅刻無欠勤の週5勤務を続けたら、会社にも認められた。離婚したくて働いているという事情を話したら、会社が家を借りるときに私の身元を保証すると言ってくれた。とにかく、離婚は短期決戦だと思い、同僚のバツイチのおばさま方に相談すると、“男は女から離婚を言い出すと3枚くらい離婚届けを破る。4枚、5枚と出し、観念するのは7枚目。保証人欄に7枚書くよ”と言ってくれた。持つべきものは人生の先輩。

私は、今まで誰かに頼るのはいけないことだと思っていたけれど、頼れば誰かが喜んで助けてくれる。おばさま方には御礼として老舗の羊羹セットをプレゼントしたら“他人行儀じゃない。こういうことは男の世界でやるの。私たちは助け合い”と言ってくれて、私は泣いちゃいました。今後の人生で離婚したい女性がいたら、全力で助けようと思いました」

あのコロナ禍の病院で働き始めるほど、離婚は切羽詰まった問題だったのです。

「コロナなんてどうでもいいくらい、夫から逃げたかった。私はいろいろ細かいから、順風満帆な結婚生活を送っていたら、暇すぎてコロナ警察になっていたと思う。他人を攻撃しなくて済んだのは、バカ夫のおかげ。離婚は、私の生死に関わる大きな問題すぎて、コロナが小さく見えました。あ、ウイルスだからそもそも小さいか(笑)」

記入済みの離婚届けを7枚用意し、夫との交渉を開始したのは、2020年8月1日。

「離婚したいと言うと、はあ?なんで?どういうこと?と言われた。そして、離婚したい理由を書いたノートのコピーを見せたら、ふざけんなよ、と夫はキレた。私に平手打ちして、食器を投げつけたり、ブスだとかデブだとかバカだとか母親失格だと言った。想定してスマホの録画をオンにしており、友達にすぐ送信した。気付いた夫が“何やってんだブタ”と、グーで殴ってきた。わめいているから、会社の総務のアドレスに送るよ、と言ったらおとなしくなった」

『四谷怪談』のお岩さんのように顔が腫れたそうです。

「そして夫は離婚届けに署名。3枚破って、4枚目に観念しました。そして自分の気も変わらないうちに、区役所に提出し、その足で運転免許証の訂正をかけて、銀行の口座名義を変更。そうそう、離婚前に家族カード名義で貯めていたポイントをすっからかんと使いました。炊飯器、掃除機、テレビをゲット。余った分は、息子の大好物のツナ缶に変えてトランクルームに入れていました」

息子の学区内にある、激安一戸建てを契約。ネットで知り合ったシングルマザーと共同生活をしています。

「ボロい家だけど、ホントに幸せ。なんでもっと早くこうしなかったのかと思う。夫からは養育費も慰謝料も一切もらっていませんが、ひたむきに働き、結婚生活の間に貯めた1000万円以上の貯金があるから、平気。もう男はこりごり。お金と友情、そして自ら積み上げた信頼が全てです」

離婚は命がけの問題。夫がキレている間、動画を撮り続けた。
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