堅実女子ニュース&まとめ 感動物語を書きたいのではなく、愛のおすそわけをしたいだけ!noteの女王が新刊を出した理由

noteやTwitterで話題の作家・岸田奈美さん。堅実女子の中にも、彼女の文章を目にしたことがある人がいるのでは?

自身のnoteは年間800万PVを誇り、 “noteの女王” と自称している彼女の文章は、ギャグに吹き出したと思ったら、涙があふれてくるなど、読む人の心を揺さぶることから、幅広い年代の人たちに愛されています。一体どうしてそんな文章を書けるのか、そして彼女の何が人々を惹きつけるのか、インタビューしてきました!

岸田奈美さん。

PROFILE:岸田奈美 1991年生まれ。100文字で済むことを2000文字で書く作家。年間800万PVあるnoteのキナリ☆マガジンを中心に、数多くの媒体で連載を持つ。2020年9月、初のエッセイ書籍『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)を出版。

障害のある家族って…?

ーー車いすユーザーのお母さんや、ダウン症で知的障害のある弟さん、そしてベンチャー起業家で急逝したお父さんのことなど、家族のことをつまびらかに書いている岸田さん。実際に読者からは、さまざまな声があるのでは?

「泣いたり笑ったり、応援してくれる人がたくさんいる一方で、中には『岸田さんの文章を読むと、障害のある家族と仲が悪い自分が否定されているように感じる』『私は障害のある家族の面倒をみて、こんなに辛い思いをしているのに……』などの声もあることは事実です。

私は、障害のある家族と健気な女の子の感動物語を書きたいわけではありません。でも、そういう風にとらえられてしまうこともあるのか、と悩んだこともありました。

そんなとき、今回の本でも協力いただいた写真家の幡野広志さんとの会話で、気づけたことがあったんです」

家族だから愛したのではない、愛したのが家族だった

ーーどんなことに気づいたのですか?

「私は、家族に車いすユーザーの母、障害のある弟がいるから、サポートをしているのではないことです。家族だから愛したのではなく、愛したのが家族だったんだって。外から与えられたことをただ受け入れるのではなく、自分で選択することを続けた結果、今があると思っています。

そう思えるようになったのは、母が、『人を大切にできるのは、人から大切にされた人だけだ』と、いつも私のことを尊重し、事あるごとに抱きしめてくれ、事あるごとに褒めてくれたから。弟にも私にも平等に愛を注いでくれたんです。『弟の面倒をちゃんとみなさい』とは、一度も言われたことがありませんでした。

もし、『弟に障害があるから、お姉さんとしてちゃんと面倒をみなさい』と言われて育ったら、私はいつも我慢して、弟のことを嫌いになっていたのではないかと思います。

私は、母や弟と幸せになることを選んでいるんです。だから、私の愛する家族のことを、もっとみんなに知ってもらいたい、 “愛のおすそわけ” のために書いています。

1 2