堅実女子ニュース&まとめ 宮沢氷魚が二人芝居に挑戦! 『ボクの穴、彼の穴。The Enemy』

松尾スズキが初めて翻訳を手掛けた絵本を元に、2016年に舞台化した
『ボクの穴、彼の穴。The Enemy』。その再演で、宮沢氷魚が二人芝居に初挑戦しています。ノゾエ征爾演出で、共演するのは、大鶴佐助。舞台俳優としての宮沢の実力とは?公開ゲネプロに潜入しました。

『ボクの穴、彼の穴。The Enemy』
撮影:阿部章仁(Akihito Abe)

『ボクの穴、彼の穴。The Enemy』
(企画製作:株式会社パルコ)●原作:デビッド・カリ ●翻訳:松尾スズキ(千倉書房より) ●翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾 ●出演:宮沢氷魚、大鶴佐助 ●9月17日~9月23日 東京芸術劇場 プレイハウス、ライブ配信アリ

(あらすじ)
戦場。塹壕に、それぞれがひとりで取り残されたボク(宮沢氷魚)と僕(大鶴佐助)。戦争が始まった日に渡された「戦争マニュアル」を片手に見えない敵と戦い、死の恐怖に怯えながら、孤独に耐えていた。「世界はボクを忘れてしまったのだろうか?」、次第に妄想と猜疑心にさいなまれていく。

宮沢氷魚の本気がバクハツ!

宮沢氷魚は『MEN’S NON-NO』専属モデルを経て、2017年に連ドラ『コウノドリ』で俳優デビュー。昨年に杏と共演した連ドラ『偽装不倫』でナイーブなカメラマン役を演じ、一気にブレークを果たした注目の人です。でもテレビでのオーソドックスなモテ役は、彼のほんの一面。映画『賭ケグルイ』で、奇妙な集団を率いるカリスマ性ある男をナチュラルに体現しちゃったり、映画『his』で今泉力哉監督の描く、繊細でいて生々しい恋愛映画の中で藤原季節演じる“読めない男”に振り回される男子を緻密に構築したり。ふり幅のある役柄を自分のものにできる、やたらに器の大きさを感じさせる演技力の持ち主なのです。

しかも舞台にも意欲的。2018年、演劇界でイケイケな藤田貴大(まだ35歳!)演出の『BOAT』で初舞台を踏みました。以後、三島由紀夫原作に挑んだ『豊饒の海』、再び藤田貴大と組んだ『CITY』、そして“世界の渡辺謙”と共演した『ピサロ』と定期的に舞台に取り組んできました。その姿勢が既に、役者への本気度を感じさせます。

そんな彼の最新舞台が『ボクの穴、彼の穴。The Enemy』です。大鶴佐助とは『豊饒の海』『ピサロ』でも共演済み。しかも『ピサロ』は図らずもコロナ禍で、公演が途中で中止に追い込まれました。「初めての二人芝居を親友の大鶴佐助と演じられる幸せ、そして初舞台の劇場であるプレイハウスで再び芝居できることを本当に嬉しく思っています」というのは、ただのリップサービスに非ず。「世の中がこのような状況にあるなか、どうにかして皆さんに感動や喜び、エンターテイメントの素晴らしさを届けたいと日々考えていました」という彼の本気がバクハツするに違いないのです。

舞台役者としての宮沢氷魚の実力を見よ。
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