コラム BAが見た、女の世界|かぶったら即チェンジ!アイシャドウの色すら先輩優先、体育会系なメイク事情

ライターの高木沙織です。

「BA(ビューティーアドバイザー)が見た、女の世界」、5話めの今回のテーマは“かぶり”です。女はほかの女とかぶるのを極端に嫌う生き物、そう思いませんか? それも女性の観察眼ときたらまあ鋭く、細かいところまで……ねぇ。ネイルに小物にファッションによく見ているな、と感心してしまうほどなのですがそんなことを言っている場合ではありません。

ことBAの世界におけるそれはメイクのかぶりで、新人BAの朝は気が気ではないのです。

色かぶり、チェンジするのはもちろん……

たとえば合コンに参加するとき。白いニットやブラウスってかぶる率が高いですよね。白は顔色を明るく見せてくれるし、清潔感があって清楚な印象を与えてくれるし鉄板のモテカラーですから。それゆえ、女性陣の半数以上が白のトップスを着てくるなんてことも。

「うわっ、かぶった!」

「最悪!」

「今日のメンバーでは私が一番のはずだったのに!」

なんて。勝負ポイントの白トップスがかぶってしまったのだから、表面上はにこやかにしていても内心穏やかではないでしょう。個性だって埋没してしまいます。

では、BAの勝負ポイントの“かぶり”とは?

みなさんご想像のとおりメイクです。それもファンデーションのようなベースメイクではなく色物。口紅やリップグロス、チーク、なかでもアイシャドウのかぶりは一目瞭然ですから、その日に出勤するBAたちの間で誰が新作の、もしくは人気のアイシャドウを使うのかはまさにこの合コンでの白トップスかぶりと似たようなところがあると言えるでしょう。

あれは入社して間もない頃のこと。

「高木さん、そのアイシャドウ〇番だよね? 私も同じ色使っているんだけど」

という先輩の言葉に対して。

「本当ですか? 私もこの色すごく好きなんです!」

と答えた私。時間を遡ることができるならあの日の自分に教えてあげたい! それ、アイシャドウ変えろって意味だよって……。どうりで、はぁ?というあきれ顔をされたわけです。

これはBAの好みの問題だけではなく、お客様にメイクを見せるという目的も兼ねているのでみんながそれぞれ違うアイシャドウを使おうというのは当然のこと。そして言うまでもなく、選ぶ優先順位は先輩方から。新人BAにはその権利はない、のです(正確には私がいた時代は“なかった”かな)。好きな色を使えるならそれに越したことはないけれど、先輩方も通ってきた道なのだから不平不満はありません。好きなメイクは休日に思う存分楽しめばいいのです。

ただ、かぶってしまったときのあなたがアイシャドウを変えるのよね?という心の声が聞こえてきそうな背筋が凍るピキッとした緊張感がいたたまれなかった……。

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