最近、ニュースなどでよく耳にする「LGBT」という言葉。Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、性的少数者 (セクシャルマイノリティ) の総称としてよく知られています。最近では東京・足立区の区議会議員が「同性愛が広がれば足立区は滅びる」という趣旨の発言をし、批判が相次ぎました。このようにLGBTに対する理解は、まだまだ十分ではありません。
同性愛はマイノリティーであるゆえに、これまでの社会ではなかなか公表しづらいことでした。確実に存在しているのに、姿がみえないと感じるのは、ただ知らないだけなのです。
LGBTの友人・知人がいる人は、全体の21.4%
auじぶん銀行株式会社では、LBGT非当事者と当事者それぞれ対象に、「LGBT当事者をとりまく就業環境の実態調査」に関するアンケートを実施しています。まずこちらによると、当事者が職場の同僚や上司にLBGTであるとカミングアウトした人の割合は、17.6%だそう。つまり残りの約8割は、隠したままなのです。

一方、非当事者に対しては「あなたはLGBTの友人・知人を知っていますか?」と質問。こちらは21.4%となっています。この2つのデータをあわせてみると、LGBTの知り合いはいないと思っている人でも、当事者はカミングアウトしていないので気が付かないだけかもしれません。やはり表に見えなくても、LGBTの人は近くに存在しているのです。
